第96話《ヴォルカニック・パラダイス・ロイヤルヴィラへ》
黒薔薇の翼は南国通貨を大量に手に入れ、
島一番の高級ヴィラホテル
――ヴォルカニック・パラダイス・ロイヤルヴィラ
へ向かった。
ホテルの門をくぐった瞬間、
3人は思わず立ち止まった。
火山の熱を利用した天然温泉が敷地内を流れ、
南国フルーツの香りが漂うウェルカムドリンク、
専属バトラーが丁寧にお辞儀をする。
そして――
海と火山が同時に見える絶景テラス。
カリナは口を開けたまま固まる。
「……なにここ……王族の家じゃん……」
ルシファーは目を輝かせる。
「僕、こういうの初めてです〜!」
マコトはただ呆然。
「南国リゾートってレベルじゃないだろ……」
ルナが冷静に言う。
『そんな服じゃなめられるわよ。
ホテルのテーラーで着替えなさい』
ホテル内のテーラーは、
王族専用の仕立て部屋のような豪華さだった。
● カリナ
真っ赤な南国ドレス。
背中が大胆に開いた、戦士とは思えないほどの色気。
「うわ……これ似合いすぎじゃない?」
とルシファーが思わず言う。
● ルシファー
白いリゾートシャツに薄い金の装飾。
魔族の美形がさらに際立つ。
「南国の王子みたいだな……」
とマコトが苦笑。
● マコト
黒のシンプルな高級リゾートウェア。
無駄のないデザインが逆に映える。
カリナはマコトを見てニヤリ。
「お前……意外と似合うじゃん」
マコトは照れながら肩をすくめた。
「いや、服が高いだけです……」
低層の独立ヴィラが並ぶエリアへ案内される。
専用プール、巨大ベッド、
海が一望できるテラス。
そして――
プライベートビーチ直通。
カリナは歓声を上げる。
「やばっ……ここ住めるじゃん!!」
ルシファーは連続転移の疲れから
巨大ビーチベッドで即寝落ち。
カリナは高級酒を飲みながら寝落ち。
マコトはテラスに座り、
ゆっくりとサンセットを眺める。
「いやここ最高だろ……
地球より綺麗なんじゃないか……」
その時――
「キャアーー!!」
女性の悲鳴が響いた。
ルナが即座に反応する。
『……マコト!
隣のスイートからよ!』
マコトは立ち上がる。
「せっかくいい気分だったのに……
何事だ!」
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