第95話《黒薔薇の翼、南国ギルド》
南国リゾートの中心街。
観光客で賑わう通りを抜けると、
巨大な火山石で作られたギルドが姿を現した。
扉を開けた瞬間――
ギルド内の視線が一斉に3人へ向く。
「見ねえツラだなお前ら……」
絡んできた冒険者がカリナの肩を掴もうとした瞬間。
カリナは振り向きもせず、
ノールックで男の顔面を鷲掴みにした。
「ぐぁ!痛い!痛い!!」
そのまま軽々と放り投げる。
「ギャ!!」
男はテーブルに激突し、
テーブルは粉砕、男は気絶。
ギルドが凍りつく。
「このやろう!」
別の冒険者がルシファーに殴りかかるが――
気づくとルシファーはその男の“後ろ”にいた。
「後ろですよ〜」
顎に軽くデコピン。
「ぐふっ!!」
男は白目をむいて気絶。
剣を構えた冒険者がマコトに襲いかかろうとする。
マコトは静かに手をかざす。
「リデジューアブソープ」
冒険者の剣が一瞬でボロボロに崩れ落ちた。
「な……なんだこれ……」
立ちすくむ冒険者。
ギルド全体が完全に凍りつく。
受付の屈強な男まで震え上がる。
受付の男は震えながら声を絞り出す。
「な……何のご用でしょうか……」
カリナはポケットからストーンを取り出し、
カウンターに置いた。
「まぁ見てみろ」
受付はスコープで覗いた瞬間、
目をひんむいた。
「こ、これは……!
ドラグレアストーン!!」
カリナはにっこり笑う。
「わかってるよな……違う店行ってもいいんだぜ」
受付は即座に土下座レベルで頭を下げた。
「是非ここのギルドで!!
最高額で買い取らせていただきます!!」
ルナが満足げに言う。
『さあ最高ヴィラ、
ヴォルカニック・パラダイス・ロイヤルヴィラ に泊まるわよ』
黒薔薇の翼は南国通貨を大量に手に入れ、
最高級リゾートへ向かうのだった。
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