第94話《黒薔薇の翼、南国リゾートへ降臨》
ルシファーがかすかに見える島を発見する。
「見えて来ました!」
マコトはモニター越しに見える島を見て目を丸くする。
「うわ……南国じゃん」
ルナが淡々と解説する。
『ボルケーノアイランド――
“火山の島”という名前からは想像できないほど、
南国リゾートとして発展した楽園よ』
白砂のビーチ、青い海、カラフルな船、
そして遠くには赤く光る巨大火山。
リゾートと灼熱の火山が同居する、
奇妙で美しい島だった。
ルシファーが翼を畳みながらビーチに着地する。
「……ここ、めちゃくちゃ綺麗ですね〜!」
ストレージからマコトとカリナが出てくる。
マコトは汗を拭いながら驚く。
「暑!…暑いけど……海が綺麗すぎる……
観光地…まるでハワイじゃん……」
カリナは海を見た瞬間、テンション爆上がり。
「うおおおおお!!
なんだこの楽園は!!
最高じゃん!!」
港にはカラフルな船が並び、
観光客が水着で歩いている。
露店では――
・南国フルーツ
・火山の熱で焼いた“溶岩ステーキ”
・お土産物が並び、まるで祭りのような賑わい。
ルナが説明する。
『ここは火山を利用したリゾートよ。
観光と冒険の両方が楽しめる島なの』
カリナは目を輝かせる。
「最高じゃん!!
酒もあるし海もあるし火山もある!!
赤竜もいる!!
全部あるじゃん!!」
リゾート街を抜けると、
火山の麓に巨大な石造りの門が現れた。
火山ダンジョン入口観光客は写真を撮るだけで、
奥へ進むのは冒険者だけ。
ルナが言う。
『赤竜の巣はこの火山の頂上付近よ。
観光客は絶対に行かない場所』
カリナは大剣を肩に担ぎ、火山を見上げる。
「よし……
赤竜の火ノ大剣を取りに行くぞ!!
……と言いたいところだが、
とりあえずリゾートを満喫したい」
マコトとルシファーが同時に笑う。
「南国リゾート!」
「最高!」
ルナが提案する。
『まずはこちらの通貨に換金しないとね。
討伐の報酬はたっぷりあるから、
せっかくだし良いホテル泊まったら?』
カリナは即答した。
「その案に賛成!」
黒薔薇の翼は、
火山より先にリゾートを満喫することに決めた。
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