第78話《第四王子、動く》
魔国。
第四王子 グラディウス・アビスロード の居城。
豪奢な玉座の間で、
グラディウスは魔導モニタを見つめながら叫んだ。
「…なんだよこれは……!」
魔族王家ランキング掲示板。
そこには新たな順位が表示されていた。
第6位 ルシファー・アビスロード
レベル205 SSS
グラディウスは目を剥く。
「この前まで100くらいだったじゃねえか!
しかもトリプルS!? ざけんな!!」
背後で控えるじいやが静かに答える。
「……最近、急激にランキングを上げておりまして……
グラディウス様の次点になっております」
「くそ!
城なしの第八王子の分際で!
生意気な!!」
怒りで玉座を蹴り飛ばす。
じいやがさらに報告を続ける。
「ですがグラディウス様……朗報でございます。
第八王子は現在、魔王様の城を出て“下界”におります」
グラディウスの表情が一変した。
「……マジか!
魔王の加護外か!」
じいやは深く頷く。
「はい。
何をしても問題ありません。
現在は下界のダンジョン《チョモ》に挑戦中です」
グラディウスは立ち上がり、
口元を歪めて笑った。
「チョモか……
下界で最も過酷なダンジョン……」
その瞳には、
嫉妬と殺意と愉悦が混ざっていた。
「面白い……
目の上のたんこぶ“第八”を狩りに行くぞ」
魔力が爆ぜ、
城全体が震えた。第四王子――
ついに動き出す。
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