第7話 伝説竜の肉と、残滓スキルの正体
森の奥。
焚き火の赤い光が揺れ、夜の静けさを切り裂くように肉の焼ける音が響く。
二人は野営しながら――
伝説竜ノクス=ドラグレアの肉を食っていた。
「……めっちゃ美味い」
カリナが目を細める。
「……はい……やばいっすね……なんか力が湧き出ます」
「…マコト…モグモグ…ステータス見てみ」
「そうっすね…」
ブレスレットからステータスを表示する。
「え〜っと……」
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◆ 新スキル:残滓吸収Ⅰ(レジデューアブソープ1)
動植物や鉱石から残滓を吸収し自身に付与効果を与える
● 吸収できる残滓
- 小型魔物
- 植物
- 魔力の残った物質(武器・鉱石など)
● 効果(基礎強化)
- 体力・魔力の回復
- 肌の調子が良くなる
- 小さな傷の治りが早くなる
- 目の下のクマが消える
- 髪にツヤが出る
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カリナがステータスを覗き込み、眉をひそめた。
「……なんだこりゃ……女子受けスキルか?」
「……ほんとそう……役に立つんかな……」
「…まあでも使い方次第で化けるかもな…」
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◆ 残滓保管(レジデューストレージⅠ)
● 保管できるもの(生物以外の残滓)
- 魔物の素材
- 武器・防具
- 宝石・鉱石
- 古代遺物
- 魔力の残滓が付着した物
● 特徴
- 容量は有限
- 生物は入らない
- “残滓がある物”ほど吸収しやすい
- 使用時に黒い霧が出る
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「……なんでドラゴンの死体、収納できたんですかね……」
「そんなの死んでるからだろ。死体なんて見方によっちゃ残滓、つまりゴミだ。
ゴミなら何でも入るのがお前のストレージ」
「なるほど……だったら宝石も」
「角度によってはゴミ……つまり入るだろ。
ぶっちゃけ何でもアリスキルだな」
「おお〜さすがカリナ氏」
「……そんなことより、その指輪だな」
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俺は装備欄を開く。
「はい。ステータスの装備欄を見ると……
指輪=《マッドレジデューム》となってます。
効果は“狂戦士召喚MAX180秒”。
……今は全く反応しません」
「……あの漆黒の戦士はハンパなかったな」
「はい……自分で体験して怖かったです…… マジでビビった…
カリナさんこんな俺、仲間にして良かったんすか?」
カリナは肉を噛みながら、当然のように言った。
「何言ってんの?
お前はレベル52、Bランクくらいだ。
後は私が剣技教えれば大丈夫!」
「……あははは……お手柔らかにお願いします」
カリナが笑い、焚き火が二人の影を揺らす。
伝説竜を倒し、スキルが進化し、
そして――
二人の冒険は、ここから本格的に始まる。
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