第63話《崩落の号砲、ボス部屋へ》
タケシの身体が地面に叩きつけられた。
血を吐き、動かない。
「タケシ!!」
マリオが叫んだ瞬間、
レオンの大剣が横から迫る。
「勝負の最中だぜ、マリオ!」
マリオはギリギリで受け止めたが、
その目はタケシから離れない。
拘束が解けたカリナが、
怒りのままタケシへ歩み寄る。
「死に損ないが……くたばりやがれ!!」
薔薇の殺意がむき出しだった。
だが――
瀕死のタケシは、震える手で印を組んでいた。
カリナは目を見開く。
「え……?」
天井に巨大な光陣が浮かび上がる。
そこには――“崩” の文字。
次の瞬間、
カリナとタケシの間の天井が轟音とともに崩れ落ちた。
それを合図に、
崩落はボス部屋の方向へ連鎖していく。
マリオの足元に“瞬”の文字が浮かぶ。
「ククク……またな、レオン」
マリオは白い残光を残し、
滑るようにボス部屋へ走り出した。
「待て! 勝負の途中だろ!
――加速!」レオンも追いかける。
ルシファーは翼を広げた。
「マコト! 全員収納して!」
「了解!
カリナ、ケルン、俺――収納!」
光が走り、三人がストレージに吸い込まれる。
ルシファーは高速で飛び、
頭上では天井が連続して崩れ落ちていく。
ルナの声が響く。
『突き当たりはボス部屋!
何が起きてるかまだわからないわ!』
ルシファーは笑った。
「行くしかないっしょ!!」
ボス部屋前で様子を見ていた冒険者たちも、
崩れ落ちる天井を見て青ざめた。
「やばい! 入れ!!」
「崩れるぞ!!」
次々とボス部屋へ駆け込んでいく。
走りながら、マリオは後ろを振り返った。
「クククク……ボス部屋で待ってるぞ!」
「この野郎!!」
レオンが叫び、
マリオの背中を追ってボス部屋へ飛び込む。
ルシファーは翼を全開にし、
崩落の直前にボス部屋へ突入した。
第4階層――完全崩壊。
そして、全パーティがボス部屋へ集結する。
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