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ガチゴミスキルで追放された俺、実は最強で異世界を無双する  作者: 木挽
【第2部】さらなる冒険へ

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第49話 夕焼けの丘

チョモ近郊の丘の上。

夕日が赤く空を染め、風が草原を揺らしていた。


マコトはストレージの中で、

ルシファーの治癒を続けていた。


ルシファーは目をぱちぱちさせながら言う。

「え! 《チョモ》ダメになったの?」


マコトは苦笑いしながら肩をすくめた。

「……うん……まぁ……俺のせいかな〜。

4階層のボスを3階層のボスの腹に入れて破裂させて……

その死体を……いや、まだ生きてたか……

その瀕死の3階層ボスを4階層のボスの腹に入れたんだよね」


ルシファーは一瞬固まり――

「……ぷっ! なにそれ! ウケる」


マコト

「そしたら“運営”なのかな?

そいつらが来て“出頭しろ”なんて言うからー」


そこへ、酒の匂いとともにカリナが入ってきた。


「ゴキュ、ゴキュ……

わたしがキレた」


ルシファーは腹を抱えて笑う。

「あははは! 愉快な話だね!」


マコトはため息をついた。

「……で、逃げてきて……

てな感じで《チョモ》はダメかな〜」


ルシファーは首を振った。

「……マコト……多分大丈夫だよ」


「え……なんで?」


ルシファーは胸を張って言った。

「僕の父上、ゼリオアビスロードが

“3人で《チョモ》踏破する”って言ってたからさ。

父上の予言は絶対だから……」


マコト

「そうなの!」


カリナはジョッキを掲げた。

「そうなのか!

なんか希望がもてるな!」


「はい」


カリナは立ち上がり、マコトの肩を叩く。

「よし! なんか腹が減った!

マコト、外に出るぞ!」


「はい。

ルシファー、また明日ね」


「うん」


◆ 丘の上・夕暮れ


外に出ると、

カリナは手際よく焚き火を起こし、肉を焼き始めた。


マコトはその横で素振りをしている。


カリナ

「マコト〜肉焼けたぞ〜」


マコト

「はい! ありがとうございます」


二人で肉を食べながら、

ゆっくりと夕日を眺めた。


マコトは心の中で思う。

(カリナさんとの冒険は楽しい。

異世界に来る前の人生はなんだったんだろう。

剣の修行も全く辛くないし、悩みもない。

本当に……今がずっと続けばいいのに)


カリナは酒を飲みながら、ぽつりと言った。

「……マコちゃん〜」


「はい」


「……いい夕日だな〜」


「はい……そうですね」


「……なんか幸せだな……」


マコトは笑った。

「そうですね……本当に……

この肉、何か入ってるんですかね……

いや……そんな事じゃないか……」


ルナが呆れた声を出す。

『いや入ってるから……

まさか……知らないで食べてた?』


カリナが肉を頬張りながら。

「え? どーゆー事?」


『ノクス=ドラグレアの肉には様々な効果があって、

代表的なのは二つまずは'肉体改造効果'これは文字通り人間離れした身体能力が手に入る、そして次は“全て倍になる”』


「倍?」


『大きいのは経験値が倍。

つまりあらゆるステータスが倍速で伸びる。

食べてすぐなら攻撃力も防御力も倍、さら多幸感やら回復効果やら色々よ』


カリナ

「知らんかった……」


マコト

「だから急に強くなったのか〜」二人は顔を見合わせ、

そして同時に笑った。


丘の上には、

風と焚き火の音だけが静かに響いていた。



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