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ガチゴミスキルで追放された俺、実は最強で異世界を無双する  作者: 木挽
【第2部】さらなる冒険へ

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41/91

第41話 最短レコード

ダンジョンの光が弾け、

マコトたち黒薔薇の翼は第1階層の出口へと転送された。


視界が白く染まり――

次の瞬間、足元に固い石床の感触が戻る。


出口ゲートの魔法陣が淡く光り、

2人の姿がゆっくりと現れた。


その瞬間だった。


――轟音のような歓声が、すり鉢全体を揺らした。

「出たぞ!!」


「なんだあいつら!!」


「最速クリアだってよ!!」


出口はすり鉢状構造の最外周にある。


そこから見下ろす中央広場には、

三つの巨大魔導モニタが輝き、

観客がぎっしりと詰めかけていた。


屋台の煙、酒の匂い、

テーブルを叩く音、歓声、拍手――

すべてが渦のように押し寄せる。


まるでスタジアムの優勝セレモニーのような熱気。


メメの実況が響き渡る。

『出ました〜!

黒薔薇の翼、第1階層クリアです!!


マコトが周囲を見回していると、

魔導カメラを抱えたクルーがこちらへ向かってきた。


先頭の女性が笑顔で名乗る。

「初めまして!

ギルド公認インタビュアーのメメです!」


突然の取材に、マコトはうろたえた。

「……は、はい……なんですか?」


メメは魔導カメラに向かって声を張る。

「第1階層クリア!

最短レコードを“40時間以上”短縮した黒薔薇の翼のお二人にインタビューです!

まずは所属グループ名とお名前をお願いします!」


マコトは緊張しながら答えた。

「……黒薔薇の翼……黒です。

最短レコード?……そうなんですか?」


カリナが思わず叫ぶ。

「マジで?!」


メメは勢いよく頷いた。

「はい、そうなんです!

黒さん、記録を大幅に塗り替えましたが、現在の心境は?」


マコトは少し考えてから、正直に言った。

「……よく分かりませんけど……

本来もっと早いです。

僕がノロノロしちゃって……

次はもっと早くクリアできるよう努力します」


メメは目を見開いた。

「……マジですか!?

おっと! すごいです黒薔薇の翼!

黒さん、第2階層“最短記録宣言”です!!」


「いやいや、そんなこと言ってま――」


カリナが割り込んだ。

「おう!

次は私がとんでもない記録出してやる!

目カッポジってよく見とけボンクラども!!」


メメは笑いながら続ける。

「すいません、自己紹介お願いします!」


カリナは胸を張った。

「カリ……

……薔薇だ!」


「黒薔薇の翼、薔薇さんから最短記録宣言です!

すごいですね!

以上、注目ルーキーコーナーでした!」


魔導カメラが去っていくと、

中央広場のあちこちから歓声が上がった。


「最短レコードだってよ!」


「二人で突破とかヤバすぎ!」


「黒い方、最後一人で倒したよな……?」


「黒薔薇の翼……覚えたわ」


マコトは苦笑しながら呟く。

「……なんか注目されてますかね?」


ルナが答える。

『そうみたいね。

最短クリア、二人パーティー、

ほぼ一人でのボス撃破。

もう有名人よ、黒薔薇の翼は』


カリナはニヤリと笑った。

「最短記録……いいじゃねえか。

次は私がやる!」


------------------------------


中央広場の隅。


魔導モニターを見つめる二人の男がいた。

白いローブをまとった長髪の金髪。

そして、センターパートの黒髪。


金髪の男が呟く。

「……すごい奴らが現れたね」


黒髪の男は黙ったまま画面を見つめている。


「……リーダーに報告だな」


二人は静かに立ち上がり、

休憩スペースを後にした。


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