第24話 廃屋敷・残滓吸収Ⅱ・残滓保管Ⅱ
ゴーレムが崩れ落ちた直後、
マコトの身体がふわりと光に包まれた。
淡い金色の粒子が皮膚から立ち上り、空気に溶けていく。
マコト
「……ゴーレム倒したからか……」
カリナは肩越しに振り返り、口元を緩めた。
「みたいだな。後で確認しとけ」
「はい」
そこへスカルナーの怒号が飛ぶ。
「負傷者の状況は!」
冒険者の一人が駆け寄り、息を切らしながら報告する。
「はい! 重度の者が八名、うち三名は歩行不能です!」
スカルナーは即座に判断した。
「五名は自力で帰還、三名は肩を貸して帰還しろ!」
冒険者たちが動き出す。
残されたのはスカルナー、カリナ、マコト、ルシファー、を含めた十一名の戦える者たち。
カリナは険しい顔で呟いた。
「……残り十一名。半数だな。どうする」
スカルナーは森の奥を睨みつける。
「……うむ。
あの廃屋が奴らのアジトかどうかだけでも確かめたい。
無理ならすぐに帰還しよう」
カリナ
「……だな」
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森の奥へ進みながら、マコトはステータスを開いた。
新たに光る項目がある。
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進化スキル:残滓吸収Ⅱ(レジデューアブソープⅡ)
存在するものすべてから残滓(生命エネルギー)を吸収し対象物に付与効果を与える
● 吸収できる残滓
- すべて
● 効果
- 体力・魔力の回復・強化
- 細胞の活性化(中)
進化スキル:残滓保管Ⅱ(レジデューストレージⅡ)
● 保管できるもの
- 残滓を有するすべてのもの
● 特徴
- 容量(中)
- 生物は4体まで
- 収納時のまま保存
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マコト
「……生物もいけるようになったのか……」
自分の手のひらを見つめ、
その力の重さに小さく息を呑む。
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森が急に開けた。
そこには、朽ちた屋敷がぽつんと佇んでいた。
窓は割れ、屋根は崩れ、灯りは一つもない。
ルシファー
「……あれですかね」
屋敷の前に立つと、
空気がひどく冷たく感じられた。
カリナ
「マコト、見てくれ」
マコトは頷き、深呼吸してスキルを展開する。
「残滓共鳴!!」
視界が色づき、屋敷全体が紫と黒の残滓に染まった。
「ここです!
強い……無数の残滓色です!」
カリナ
「間違いないみたいだな……さて、どうするか」
スカルナーが口を開こうとした、その瞬間――
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空が急に暗くなった。
青白い炎が地面を走り、
討伐隊十一名を囲むように円を描く。
バチバチバチッ!!
スカルナー
「……! なんだ!」
いつの間にか、
屋敷の影からフードをかぶった信徒たちが現れ、
円の外側を取り囲んでいた。
低く、気味の悪い祈祷の声が響く。
「――――アァァ……ルナ……アァァ……」
次の瞬間、
討伐隊全員の身体から力が抜けた。
「ぐぁ!! なんだ!!」
膝が崩れ、地面に叩きつけられる。
カリナ
「……! くそ! 立てない!!」
マコトも、ルシファーも、スカルナーでさえも、
身体が鉛のように重く、指一本動かせない。
青白い炎の円が、
まるで檻のように彼らを閉じ込めていた。
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