第14話 金髪の少年ルシファー
ゴブリンに囲まれたマコト。
その少し後ろ――捕らわれていた金髪の少年は、密かに蔦をほどいていた。
手の甲に、淡い光の紋章が浮かぶ。
(……助けに行かなきゃ……!)
しかし、その瞬間。
マコトは剣を横に構えた。
「――漆黒の爪!!」
ドォォン!!
三日月型の黒い刃が地を抉り、
ゴブリンの半数を一瞬で粉砕した。
金髪の少年は目を見開く。
(……なに、この威力……!?)
カリナが叫ぶ。
「よし! 残りは剣技で殺れ!!」
「はい!!」
マコトは勢いのまま突っ込み、
次々とゴブリンを斬り倒していく。
数分後――
ゴブリンは全滅していた。
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◆ 救出
カリナが腕を組む。
「な、できただろ」
「はい、できました!」
マコトは少年に駆け寄り、蔦をほどこうとする。
「あれ……ほどけてるね?」
少年は少し焦ったように笑う。
「……あ、ほんとだ。ゆるかったのかな……
助けてくれてありがとう」
金髪に整った顔立ち。
白い服は汚れているが、どこか上品さがある。
カリナが少年を見て眉をひそめる。
「……いいとこのお坊ちゃんみたいだが、
なんでこんなとこうろついてる?」
少年は苦笑いした。
「……あははは……散策してたらはぐれちゃって……
そしたらゴブリンに捕まっちゃって。
あいつら言葉通じなくて、いよいよどうしよっかなって思ってたら……
あなた達に助けてもらったってわけで」
「よくしゃべるな。名前は?」
少年は胸に手を当て、丁寧に名乗る。
「ルシファー」
カリナは目を細める。
「……悪魔みたいな名前だな……」
「……! いや! あの!
決して怪しいものでは……!」
慌てふためくルシファー。
マコトは笑って手を差し出した。
「僕はマコト。よろしく」
カリナも続ける。
「私はカリナ。
町に行くところだ。一緒に来るか?」
ルシファーの顔がぱっと明るくなる。
「はい! お願いします!
よろしくね、マコトくん!」
マコトは気づかない。
ルシファーの手の甲の紋章が、
ほんの一瞬だけ黒く光ったことに――。
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