第121話《死線のフレアドラゴン戦・総力戦》
フレアドラゴンの咆哮が空間を震わせる中、
マコトは力尽きたように前のめりに倒れた。
「……あ……ぐぁ……あ……」
声にならない声。
目も開かず、呼吸も浅い。
カリナが叫ぶ。
「マコト!!」
ルシファーも駆け寄る。
「……! マコト!!」
二人がマコトの身体を抱え起こすが、
マコトは完全に意識が飛んでいた。
グオオオオオオオオオッ!!
フレアドラゴンが巨体を揺らし、
傷だらけの胸を燃やしながら迫ってくる。
熱気だけで岩壁が溶けるほどの灼熱。
カリナは即座に叫んだ。
「ブラッド!!」
ブラッド「はい!!」
「フレアドラゴン足止めしろ!!」
ブラッドは一瞬固まったが、
すぐに覚悟を決めた。
「……! え! ……はい! わかりました!!」
ブラッドはタンクとして前へ飛び出し、
フレアドラゴンの前脚を受け止める。
「うおおおおお!!」
衝撃で床が陥没するが、
ブラッドは踏ん張った。
カリナは黒竜の尻尾肉を取り出し、
マコトの口へ押し込もうとする。
しかし――マコトの口が開かない。
カリナ「くそ!! 口が開かねぇ!!」
カリナは即座にルシファーへ叫ぶ。
「ルシファー!!
この肉をマコトの胃に転移させろ!!
ブチ込め!!」
ルシファーは青ざめながらも頷く。
「イ……イエッサー!!
……“移”!!」
ルシファーの魔法が発動し、
黒竜の肉がマコトの胃へ強制転移された。
マコトの腹が膨らむ。
「……! ぐぇぇ!!」
次の瞬間――
マコトの目が開いた。
「うわ!!」
カリナ「よし!! マコト!全員回復強化!!」
マコト「はい!!
レジデューアブソープ!!」
黒い魔力がマコト、カリナ、ルシファー、ブラッドを包む。
身体が光り、
体力・魔力・反応速度が一気に跳ね上がる。
灼熱の空間でも揺らがない“魔力の鎧”が形成された。
カリナは剣を構え、叫ぶ。
「死ぬ気で行かなきゃマジで死ぬぞ!!
テメェら!! 気合い入れろ!!」
「はい!!」四人の声が重なった。
――ジャンコは震えながらフレアドラゴンを見つめていた。
「……何なのだあの化け物は……
それを相手にするあいつらも化け物……」
土魔導士衆が震えながら言う。
「……ジャンコ様……今のうちに……」
ジャンコは唇を噛む。
「ああ……そうだな……」
――ウィザード王国北の湾(DDF航空編隊)
クラリス
「グラディウス様、戦艦8隻全部沈めました」
グラディウス
「うむ……やる事ないな……」
キキ「バルハザードの艦隊でしたね」
グラディウス「そういえば以前に空襲したな…」
シータ「このままバルハザード本土やっちゃだめなのかな」
グラディウス「うむ……マコト様に褒められること間違いないな」
メイ「バルハザード食べたい」
グラディウス「食べちゃうか」
【作者からのお願い】いつも読んでいただきありがとうございます!ここまで続けられたのは、読んでくださる皆様のおかげです。もし「続きが気になる!」「面白い!」と少しでも思っていただけたら、ページの一番下にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして評価していただけると、執筆の大きな励みになります!ほんの数秒で済みますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします!




