第119話《フレアドラゴン戦》
フレアドラゴンの咆哮が空間を震わせる。
赤竜とは比べ物にならない熱量が、岩壁を溶かしながら吹き荒れていた。
マコトは双剣を構え、叫んだ。
「レジデューストレージ! フレアドラゴン収納!!」
しかし――
フレアドラゴンは微動だにしない。
ルナが通信を送る。
『だめよ…フレアドラゴンのHPが高すぎ…神の領域下げないと収納できないわ』
マコト「マジか!!」
カリナは迷いなく叫んだ。
「ブラッド!!」
ブラッド「はい!!」
「ストレージの奥に黒い竜がいるから尻尾斬ってこい!!」
ブラッド「は……はい!!」
カリナは続けて叫ぶ。
「ルシファー!! お前だけ帰ってこい!!」
ルシファー
「……いや……でも……」
「いいから来い!!」
「は……はい!!」
そして――
「マコト!! ブラッドを出せ!!」
マコトは即座に手を突き出す。
「はい!!
レジデューストレージ! ブラッド出す!!」
光が走り、
巨大な黒竜の尻尾を抱えたブラッドが現れた。
カリナは叫ぶ。
「全員、黒竜を食え!!」
カリナ、マコト、ブラッドは黒竜の尻尾にかじりついた。
ガブッ!!
瞬間――
三人の身体が光り始めた。
筋肉が膨れ、
魔力が噴き上がり、
体力が爆発的に回復する。
カリナは口元を拭いながら叫ぶ。
「マコト!! バフ!!」
マコトは双剣を構え直し、叫ぶ。
「はい!!
レジデューアブソープ!!」
黒い魔力が三人を包み、
体力・魔力・反応速度が一気に跳ね上がる。
「マコト!!
ヴォルガ はジョーカーだ!!
削れるだけ削ったら出すぞ!!」
マコトは双剣を構え、
フレアドラゴンを見据えた。
「はい!!」
フレアドラゴンが咆哮した。
グオオオオオオオオオオッ!!
赤竜の比ではない衝撃波が空間を裂き、
岩壁が粉砕され、
溶岩が噴き上がる。
「行くぞ!!」
カリナは床を蹴り、
炎の渦へ突っ込んだ。
フレアドラゴンの翼が振り下ろされ、
炎の刃が無数に飛び散る。
ヒュバババババッ!!
カリナは剣を交差させ、
炎の刃を弾きながら前進する。
「赤竜より速い……クソ!…読めない!!」
フレアドラゴンの前脚が振り下ろされる。
ドゴォォォォン!!
衝撃波が空間を裂き、
床が陥没する。カリナは跳躍し、
衝撃波をすれすれで回避した。
ブラッドは黒竜の力で強化された身体を震わせながら叫ぶ。
「うおおおおお!!」
ブラッドの剣が炎を切り裂き、
フレアドラゴンの脚へ斬撃を叩き込む。
ギィィィン!!火花が散り、
フレアドラゴンは傷ひとつつかない。
ブラッド「……硬い!!
通らない!!」
マコトはドラグレアの双剣を構え、
炎の奔流へ突っ込んだ。
「レジデューアブソープ!!」
双剣が黒く輝き、
炎の魔力を吸収しながら切り裂く。
フレアドラゴンの尾が振り下ろされる。
ズガァァァァン!!
マコトは転移で回避し、
尾の付け根へ斬撃を叩き込む。
「そこだ!!」
ズバァッ!!
フレアドラゴンが苦悶の咆哮を上げた。
フレアドラゴンの口が開く。
灼熱の光が集まり――
赤竜の比ではない“超灼熱ブレス”が放たれた。
ドゴォォォォォォォォォッ!!
空間が白く染まり、
岩壁が蒸発する。
カリナが叫ぶ
「マコト!! 来るぞ!!」
マコト「レジデューアブソープ!!」
黒い魔力が三人を包み、
ブレスの熱を吸収しながら耐える。
ブラッド「熱っ……!!
でも……耐えられる!!」
ブレスが止まった瞬間、
フレアドラゴンの胸元が露出した。
カリナ「今だ!!」
三人は同時に跳躍した。
カリナ「斬る!!」
ブラッド「叩く!!」
マコト「削る!!」
三人の攻撃が同時に炸裂する。
ドガァァァァァァン!!
フレアドラゴンの胸元に巨大な傷が走り、
炎が乱れた。
カリナ「マコト!!
ヴォルガを出せ!!
今なら通る!!」
マコトは双剣を構え直し、
指輪を掲げた。
「行くぞ……ヴォルガ!!」
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