第118話《フレアドラゴン覚醒》
マコトは膝をつき、拳を握りしめた。
「……くそ! ジャンコにやられた……」
ジャンコは勝ち誇ったように笑う。
「ふははははははは!!」
そこへ、カリナが豪快にジャンプして戻ってきた。
ジャンコは指を突きつける。
「脳筋女!セレスティアに言っとけ!
お前の国は我が国バルハザード帝国が貰ったとな!!」
マコトはガクガク震えながら叫ぶ。
「うわぁぁぁぁ!!」
カリナはその様子を見て吹き出した。
「……ぷぷ……マコト……もうやめろ……猿芝居はやめろ……」
マコトはケロッと立ち上がる。
「……そうっすね……」
ジャンコは固まった。
「……は?」
カリナはジャンコを見下ろしながら言う。
「作戦がうまくいったか確認したか?」
ジャンコは眉をひそめる。
「……なに?……」
ジャンコは慌てて手をかざし、魔導モニタを展開した。
そこには――
ジャンコの偵察鳥“鷹”が送る映像。
前映像には、
バルハザード帝国の艦隊が北湾へ向かっているはずの光景が映る……はずだった。
しかし――空から黒い影が降り注いでいた。
ルシファー。
グラディウス。
クラリス。
キキ。
シータ。
メイ。
デビルダークネスファントム航空編隊が、
バルハザード艦隊を空から殲滅していた。
魔導砲が次々と撃ち落とされ、
艦隊は火の海になっていた。
狼狽るジャンコ
「な……な……な……!!
なんだと!!」
マコトは双剣を肩に担ぎ、
勝者の笑みを浮かべた。
「第2作戦だよ、ジャンコ。
詰んだな、お前。」
ジャンコは歯ぎしりした。
「……くそぅ……!」
ズズズズズズズズッ!!
灼熱の空間が揺れた。
カリナが剣を構える。
「……なんだ?」
ルナが緊急通信を送る。
『地下から高エネルギー反応……
なにこれ……ちょっと待って……ドラゴン?』
マコトは叫ぶ。
「ジャンコ! 往生際が悪いぞ!」
ジャンコは肩をすくめた。
「……いや……なんの事だ?」
マコトは構えた剣を止めた
「は?」
ルナの声が震えた。
『……ギミックというか……
赤竜を倒したことで“封印が解除された”みたい……』
カリナ
「……え?」
ルナは解析結果を読み上げた。
『……解析したわ……
フレアドラゴンよ……』
マコト「……は?
フレアドラゴン?」
ルナは息を呑んだ。
『伝説竜じゃない……
伝承すらされてない……
今がまさに“伝説が生まれる瞬間”を我々が見てる……』
ズガァァァァァァン!!
床の溶岩が噴き上がり、
灼熱の光が吹き上がる。
剣を下ろすカリナ
「……おいおい……赤竜よりヤバいの来るのかよ……」
狼狽するルナ
『反応が……さらに上昇……
赤竜の数十倍……
いや……百倍……』
灼熱の光の中から――
巨大な影がゆっくりと姿を現した。
赤竜の数倍の体躯。
溶岩のように赤黒い鱗。
翼は炎そのもの。
瞳は太陽のように輝く。
グオオオオオオオオオオオッ!!
咆哮だけで岩壁が砕け、
溶岩が噴き上がる。
絶望するマコト
「……うわ……でっか……」
カリナ
「……はは……
世界一の剣士になる道は……険しいな……」
ジャンコは尻もちをついた。
「こんな……!!」
ルナ『……フレアドラゴン……
赤竜の祖先……
火山帯の“原初の支配者”よ……』
灼熱の空間に、
新たな伝説が姿を現した。
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