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ガチゴミスキルで追放された俺、実は最強で異世界を無双する  作者: 木挽
【第2部】さらなる冒険へ

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111/140

第111話《赤竜の山へ向かう前哨基地》

ストレージ空間に足を踏み入れた瞬間、

セレスティアは思わず息を呑んだ。

「……すごい! 何ですかこの空間は!!」


そこは“巨大な異空間”だった。


ブラッドも圧倒されていた。

「……圧巻ですな……ここが黒薔薇の翼の基地ですか……」


ストレージ内には、

戦艦、軍艦、そして――巨大な竜が眠っていた。セレスティアは口元を押さえた。

「え! 軍艦!モンスター!

……え? これ……竜? ヤバ!!」


ルシファーは胸を張る。

「すごいでしょ。マコトのストレージ」


ブラッドは呆然と見渡す。

「この広さは……街がすっぽり入るんじゃないですか……」


マコトは照れながら手を振った。

「いや〜……まあまあ。

とりあえず座って下さい、作戦会議しますよ」


黒薔薇の翼とセレスティア、ブラッドが席につく。

魔導モニタが起動し、

空中に地図と映像が浮かび上がった。


カリナが最初に切り込む。

「最初に確認だが……

リリアーナは姫を殺そうとしたんだろ?

助けたいのか?」


セレスティアは少しだけ視線を落とし、

しかし迷いなく答えた。

「……私にとっては妹なんです……」

その声は震えていたが、強かった。


ブラッドは静かに頷いた。

「姫……そのお気持ち、わかります」


カリナ「そうか…よく分かったよ」


ルシファーも優しく微笑む。

「家族は……大事ですよね」


―――――


ルナが淡々と会議を進める。

『まずはリリアーナから。

これはセレスティア様に借りた“鷹”の映像』


映像には、

海賊船に挟まれたクリムゾンマジェスティ号が映る。


近接映像に切り替わると――

船員たちが次々と殺されていた。


ブラッドは拳を握りしめる。

「……くそ!!」


セレスティアは唇を噛み、

震える手で胸元を押さえた。

「……リリアーナ……」


ルナは次の映像を表示する。

『次はリリアーナの船“クリムゾンマジェスティ”の映像』


映像には、

泣き叫ぶリリアーナが飛行艇に吸い上げられる姿が映った。


カリナが眉をひそめる。

「飛行艇?

黒炎牙のエンブレムが見えるな」


『リリアーナは飛行艇で連れ去られたわ。

飛行艇は今、バルカス山山頂にいるわ』


セレスティアは息を呑む。

「山頂……?

そんな危険な場所に……」


カリナが思い出したように言う。

「……バルカス山って赤竜のか?」


ルナは静かに答える。

『そうよ。

まさに赤竜の巣の近くよ』


ストレージ空間に緊張が走る。


赤竜――

火山帯を縄張りとする災厄級魔獣。

国家級戦力でも討伐は困難。


ブラッドは顔色を変えた。

「赤竜の巣……

そんな場所に人質を……?」


ルナは淡々と続ける。

『黒炎牙は、リリアーナを“人質”としてではなく、

黒薔薇の翼を誘い込むための“餌”として利用しているわ』


セレスティアは震えた。

「そんな……

妹を……餌に……?」


マコトは地図を見つめながら言った。

「つまり……罠ってことですね」


ルナが頷く。

『ええ。

我々を山頂に誘い込み、

赤竜の縄張りで迎え撃つつもりよ』


カリナは剣を肩に担ぎ、笑った。

「上等じゃん。そもそも火竜やりに来たんだ!

赤竜だろうが黒炎牙だろうが、まとめてぶっ倒す」


ルシファーも笑う。「上等に賛成〜」


ブラッドは真剣な表情でセレスティアを見る。

「姫……必ず妹君を救いましょう」


セレスティアは深く頷いた。

「……お願いします。

黒薔薇の翼……どうかリリアーナを……」


マコトは立ち上がり、

ストレージ空間の巨大戦艦を見上げた。

「じゃあ――山頂攻略作戦、始めようか」


黒薔薇の翼は、

赤竜の巣へ向かう決戦へと動き出した。


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