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ガチゴミスキルで追放された俺、実は最強で異世界を無双する  作者: 木挽
【第2部】さらなる冒険へ

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110/143

第110話《黒炎牙・飛行艇と山頂の罠》

夜の雲海を切り裂きながら、

黒炎牙の飛行艇はゆっくりと高度を上げていた。

下には黒炎牙戦艦の灯りが点々と並び、

そのはるか上空に飛行艇が停泊する。


ジャンコは窓から戦艦を見下ろし、

薄く笑った。

「くくく……セレスティア以外は万事予定通り……」


ペリーが報告する。

「後は明日の潜水艦ノストンの人質交換を待つだけです」


「よし……」


乗組員が声を上げる。

「間もなく着きます!」


飛行艇が戦艦の真上に位置すると、

甲板に拘束されたリリアーナの姿が見えた。


豪華客船クリムゾン・マジェスティ号での惨劇から数時間。

彼女は自分以外の全員が殺され、

憔悴しきっていた。

「……うう……なんでこんな目に……

全部……全部セレスティアのせいよ……」


その時――

リリアーナの身体が淡く光り始めた。

「……な……なにこれ……?」


次の瞬間、

彼女の身体は空中へ勢いよく引き上げられた。

「いやああああ!!

高い!! 怖い!!

いやぁぁぁぁぁ!!」


ペリーは冷静に言った。

「泣き叫んでますな……」


ジャンコは口元を歪める。

「……ふふ」


リリアーナは泣きじゃくりながら飛行艇内へ転移され、

床に崩れ落ちた。


ジャンコがゆっくりと近づく。

「これはこれはリリアーナ様……

変わり果てたお姿で……」


リリアーナは涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら懇願する。

「……う……う……助けて……

許して……」


ジャンコは鼻で笑った。

「はっはっは……見る影も無いですな……

あれだけ威張っていらっしゃったのに……」


「……お……お願いします……

殺さないで……」


ジャンコはリリアーナの頬を軽く叩いた。

「……大丈夫ですよ。

優しいお父様が助けてくれますよ……

多分な」


リリアーナは震えながら叫ぶ。

「いやぁぁぁぁ!!」


ジャンコは兵士に命じた。

「連れていけ」


兵士たちは乱暴にリリアーナを引きずっていく。

「いやぁぁぁぁ!! 離して!!」


リリアーナの叫びが飛行艇内に響いた。


ジャンコは深く息を吐き、

ペリーへ向き直る。

「さて……不安材料が一つだけある」


ペリーは即答した。

「あいつらですね。

セレスティアを護衛している 黒薔薇の翼」


ジャンコは眉をひそめる。

「あいつらは我々の軍艦の位置も特定した……

必ずここにも来るはず……

だが――化け物には勝てまい……」


ペリーは静かに頷く。

「……バルカス山山頂の準備は完了しております」


ジャンコは口元を歪めた。

「そこで黒薔薇の翼を迎え撃つぞ」


飛行艇は進路を変え、

ボルケーノアイランド――

島の中心にそびえる バルカス山 へ向かっていった。


黒炎牙の罠は、すでに完成していた。


【作者からのお願い】いつも読んでいただきありがとうございます!ここまで続けられたのは、読んでくださる皆様のおかげです。もし「続きが気になる!」「面白い!」と少しでも思っていただけたら、ページの一番下にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして評価していただけると、執筆の大きな励みになります!ほんの数秒で済みますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします!

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