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ガチゴミスキルで追放された俺、実は最強で異世界を無双する  作者: 木挽
【第2部】さらなる冒険へ

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106/141

第106話《黒炎牙・戦艦奪取》

魔導モニタには映るヴィラの映像―

なぜかが爆発していない。


司令席に座るジャンコは立ち上がり、怒鳴った。

「なぜだ! なぜ爆発しない!!」


ペリーが震えながら報告する。

「……たしかに発射され、目標寸前まで到達したのですが……」


ジャンコは歯ぎしりした。

「……またか……あの野郎……黒薔薇か……

二発目準備しろ! すぐに撃て!」


「はい、しばしお待ち下さい!」


その時、魔導レーダー担当が叫んだ。

「ペリー様! 11時の方角より飛行体です!

消えたり現れたりしながらこちらに向かって来ます!!」


ジャンコは目を見開いた。

「11時?! あいつらのヴィラからか!

迎撃!迎撃せよ!!」


魔導機関砲が一斉に火を噴く。


しかし


飛行体――ルシファーは転移を繰り返し、

弾丸は一発も当たらない。


「ダメです! 全く当る気配がありません!!」

ジャンコは苛立ち、拳を叩きつけた。


「くそ!! すばしっこい!

何なんだアイツは! あれも黒薔薇か!!」


その瞬間――


「いや…黒薔薇の翼の“翼”だよ」


ジャンコの背後から声がした。


振り向くジャンコ。

「うわ!!」


いつの間にか、ルシファーが背後に立っていた。


首に鉤爪を添え、軽く押し当てる。

「動くなよ、オッサン……

俺は魔族だ。人なんか簡単に殺すよ……」


ジャンコは冷や汗を流す。

(……くっ……確かに魔族反応……

な、なぜ魔族が……黒薔薇に……?)


ルシファーは司令席のペリーを指差した。

「館内放送をつけろ! もう一人のオッサン!」


「……は、はい!」

ペリーが震えながらスイッチを入れる。


ルシファーはマイクを奪い、

艦内全域に響く声で告げた。


「みなさ〜ん、聞こえますか〜?

この艦はあと 60秒 で爆破されます。

早く逃げなきゃ死ぬよ〜」


艦内が騒然となる。


「ちなみに爆発物は、さっき確保した魔導キャノン。

ね〜、発射したのにね〜、爆発しなかったね〜?

どうしたのかな〜?」


ルシファーは笑う。

「はい! 正解!

僕たちが確保したからで〜す!

はい! あと 50秒!」


ジャンコは怒りで震えた。

「くそぅ!!」


ルシファーは鉤爪を少し押し込み、低く言う。

「オッサン達……早くしろ。

逃げる以外の選択肢はねぇよ」


「くそぉぉぉぉぉ!!!」

ジャンコとペリーは転移魔法を展開し、

光に包まれて逃げ去った。


ルシファーはマイクを切り、

ストレージ空間のマコトへ声を送る。

「マコト、オッケーだよ」


マコトは深く息を吸った。

「……ルシファー……すごいね……

味方で良かった〜……」


「いえいえ〜」


カリナは呆れたように笑う。

「まったく……猫かぶりめ……」


マコトは手を突き出し、叫ぶ。

「じゃあいくよ――

レジデューストレージ!!

この戦艦!!」


巨大戦艦が光に包まれ、

ストレージ空間へ吸い込まれていった。


黒炎牙の主力艦は、

黒薔薇の翼の手に落ちた。


【作者からのお願い】いつも読んでいただきありがとうございます!ここまで続けられたのは、読んでくださる皆様のおかげです。もし「続きが気になる!」「面白い!」と少しでも思っていただけたら、ページの一番下にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして評価していただけると、執筆の大きな励みになります!ほんの数秒で済みますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします!

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