第10話 地獄の一週間と、覚醒の斬撃・残滓吸収Ⅱ
◆ カリナ、買い出しへ
「よし、私は買い出しに行ってくる」
カリナが荷物をまとめる横で、
マコトは黙々と剣を振っていた。
「はい、わかりました」
「結界を張っておいた。出るなよ。
あと私のメニューを毎日こなせ。わかったな」
「了解です!」
「一週間くらいで戻るわ〜」
カリナは軽く手を振り、森の奥へ消えた。
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◆ 地獄のメニュー
縦振り、横振り、突き、すり足、ランニング、
腕立て伏せ、懸垂、スクワット、フットワーク。
限界まで行い → 残滓吸収で回復 → 再び限界へ。
その繰り返し。
黒竜の肉を食べ、
残滓吸収で体力を戻し、
また鍛える。
レベルもコンスタントに上がっていった。
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◆ 七日目――変化
マコトが渾身の縦振りを放った瞬間。
――黒い斬撃波が走り、
目の前の巨木を粉々にした。
「……なんだコリャ?」
自分でも理解できない力に、マコトは呆然とした。
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◆ カリナ帰還
「お〜いマコト、帰ったぞ〜!」
大荷物を抱えたカリナが戻ってきた。
「あ! カリナさん、おかえりなさい!」
カリナはマコトを見た瞬間、固まった。
「…………だ! 誰だお前!!」
「え?」
マコトは首をかしげる。
だが――
カリナの反応は正しい。
残滓吸収と地獄の鍛錬の結果、
マコトは完全に別人になっていた。
- 肌はつるつる
- 髪はツヤツヤ
- メタボ気味だった身体は引き締まり、筋骨隆々
- 身長もわずかに伸びている
カリナは口を押さえて笑い出した。
「イケメン化しとる……ウケる……あはは!」
マコトは池に映る自分を見て、絶句した。
「これが……俺かい……?」
カリナは肩をすくめる。
「すごいな、お前のスキルは。
いや……お前の努力か」
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◆ 新たな力
「あ、カリナさん。見てもらいたいものが」
マコトは剣を構え、
渾身の縦振りを放つ。
黒い斬撃波が走り、巨木を一刀両断。
「……なんだコリャ……
いや……見たことあるぞ……黒竜と戦った時だ……」
「え?」
「マコト、ステータス見てみろ、多分進化してるぞ」
マコトはブレスレットを操作する。
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◆残滓吸収Ⅱ(レジデューアブソープⅡ)
●周囲の残滓(生命エネルギー)を吸収し対象物に付与効果を与える
・体力・魔力の回復・強化(中)
・細胞の活性化(中)
・食べた魔物の能力を得ることができる(中)
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マコトは目を見開く。
「……食べた魔物……能力……あ!」
カリナが頷く。
「そうだ。黒竜食ったからだ」
黒竜の残滓が、
マコトの中で“力”として目覚め始めていた。
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