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逆張り斜に構え少女が最弱種族と最弱役職を組み合わせた結果、強くなってしまった話  作者: 倉石 雨


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33/42

33.鑑定してもらおう

最近、学校での透華と美鈴の距離感がおかしい。


「…透華、眠いの?」


「んん…6時間くらいしか寝れてないから…」


そんな風に話す2人はかなり距離感が近い。

具体的に言えば…今は美鈴が透華を膝の上に乗せて、髪をいじっている。


ただ、それを指摘する人間はこのクラスにはいない。

…とっくに慣れて、癖や常識を完全に曲げられてしまったからである。


「……なんか…距離感近くない?」


他クラスからやってきた莉央が2人にそんな風に言う。


「…そうかな?」

「…そう?」

美鈴と透華は揃って首を傾げた。


莉央は肩を竦めた。


…もう付き合っちゃえば良いんじゃない?



リンは肩を竦めた。


ライカとベルカは鑑定をしてもらおうと、リンのギルドが運営している商店に訪れていた。


「……これなんだけど」


ライカがしれっと出したのは見たこともない小さな石材だった。


リンは鑑定用の道具を使い、それを見る。


そして、驚いた。


『β-13-D』


ベータテスト時代のバグアイテムはかなり高く売れるものだ。


「……どこでこれを?」


リンはそう聞く。


「…なんか…ゴミを圧縮したら、できた」


?????

リンにはさっぱり理解できなかった。


「まぁ…これは良いわ。で、こっちも見れば良いの?」


リンは机に置かれた黒い刀を見て、そう聞いた。


ライカが頷いたので、リンは鑑定する。


『ヒヒイロカネの狩刀』


ガタッ


リンはその場に崩れ落ちた。


それもそのはず。『ヒヒイロカネ』と言えば大和エリアでは極めて高い知名度を誇る素材である。


かくいうリンも実物を見たのは初めてで、色が黒いことすら初めて知った。


「………………この『ヒヒイロカネの狩刀』は…絶対、貴女が持っていた方が良いわ。ところで…どこで見つけたの?これ」


あまりにリンが驚いているためにライカは若干引きつつ、答えた。


「ん…と…拾った。新居に落ちてたの」


リンは驚愕した。そしてベルカを若干睨みつけた。


…あんた、監督役でしょ?もっとこう…ちゃんと管理してあげなさいよ!


その目にベルカは申し訳なさそうに肩を竦めた。


「………良かったら、今度その新居に招いてくれない?」


リンはそう言う。


「あ…えっと、良いよ?」


「で、それはさておき、とりあえず『β-13-D』に関しては買い手を探しておくわ。買い手が付き次第呼ぶから、来て」


リンはそう言った。


「わかった……その、ありがと」


ライカは小首を傾げ、ぎこちなく笑った。


……これは…たしかに膝に乗せたくなるな…


リンはそう納得した。

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