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逆張り斜に構え少女が最弱種族と最弱役職を組み合わせた結果、強くなってしまった話  作者: 倉石 雨


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32/41

32.新居、廃墟、散らかり放題

偏見設定集その1

透華は割と自他に食事の際のマナーを求める。


斜に構えてる人間は割と幼少期、上品な感じに育てられていたりする…と私は勝手に思っているので。

透華は食事のマナーがかなり良いです。


そして絶対一口が小さいです。

新居ツィタデレ城に来て2日目。


ベルカは少し困っていた。


「…ライカ、掃除しよ?」


バルコニーで頬杖をつき、ぼうっと外を眺めるライカに声をかけた。


そう。如何せんベータテスト時代からほとんど手が入っていないため、色んなものが散らかり放題なのである。


ただ、埃や蜘蛛の巣なんかは見かけなかった。


電脳空間ならではといった感じで、時間経過による劣化や汚染なんかも見られない。


「んー…わかった…」


ライカはそう応え、ノロノロと動き出した。

実のところライカは掃除が苦手な方である。


なにか…楽に掃除を終わらせる方法はあるだろうか………あ、そうだ。


ビーッ


ライカは『トレンチ・ホイッスル』を鳴らす。すると1時間働ける50人の兵士が出現した。


「今日は突撃とか、攻撃とかはなし。武器を置いて、この家の整理整頓をして」


ライカはそんな風に指示を出す。

兵士達は一瞬戸惑ったものの、ライカの命令に従い、武器を置いて早速動き出した。


彼女は兵士達に具体的な指示を出すため、よろよろと兵士達の後ろを歩き始めた。


ベルカは、ライカの行動が唐突過ぎて、一瞬対応が遅れたものの、結局ライカの隣を歩いた。


「…頭良いね。ライカ」

ベルカはポンポンとライカの頭を撫で、そう言った。


「……別に?」

その声は少しだけ嬉しそうだった。



兵士達は結構、整理整頓が上手かった。


彼らは散らばった本を本棚に戻し、倒れた家具類は元に戻し、割れた食器類、家具類は袋に纏め、端の方に寄せた。


兵士のうちの一人がライカに黒っぽい刀を献上する。


「その刀は…貰うね。ありがと」


ライカはそう言い、刀を『持ち物』に入れた。


ツィタデレ城は数十分でかなり綺麗になった。


「…かなりゴミが出たけど、どうしよう?」

ベルカはライカにそう聞く。


「……んんと…どうしよう」

ライカは考えた。


そして、すぐ思いついた。


ドンッ!!


次の瞬間、ゴミの山は極限まで圧縮され、小さくなった。


ライカはゴミの山に向けて『通常攻撃』を数発同時に放って、圧縮したのである。


「…このサイズなら持ち物に入るでしょ」


ライカはそう言い、圧縮されたゴミを『持ち物』に入れた。


ただ、持ち物の表示は少しおかしかった。

『β-13-D』…何か…この城独特のものが含まれていて、圧縮した結果バグってしまったのだろうか?


「ね、ベルカ…これ…」


言われてベルカはライカの持ち物画面を覗く。


「……バグ表記アイテム…なるほど?かなり高く売れるわよそれ」


「…ほんと?」


ライカは小首を傾げた。


こんなゴミが…?


「…希少性が高いからね」

ベルカは苦笑しつつ、そう言った。

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