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逆張り斜に構え少女が最弱種族と最弱役職を組み合わせた結果、強くなってしまった話  作者: 倉石 雨


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14/45

14.お泊まり?

学校。昼休み中。


透華と美鈴は教室で一緒に焼きそばパンを齧っていた。


「ね、透華、今日…私の家に来ない?」

美鈴はそう提案する。


透華は齧った焼きそばパンを呑み込み、口を開く。


「…なんで?」


美鈴の予想した通りの反応だった。


「……透華、最近ちゃんとご飯食べてるの?」


「うっ…」


透華は図星を突かれたような反応をした。


「…今日は家族でちょっぴり豪華なご飯を食べるの。だから、透華も食べないかなって」


美鈴は水筒でお茶を飲んだ後、そう言った。


「…なんで私?」


斜に構えている…というより、透華は本当に疑問を抱いていた。


その純粋な疑問に、今度は美鈴が図星を突かれた。


「……っと…えーと…最近、透華が心配だから。なんなら、私が透華の家に行こうか?」


そう言われて、透華は思った。


…流石に家に入れるのは…なんか嫌。


「じゃあ…私が美鈴の家に行く」


「ほんと!?やった!」


美鈴はとても嬉しそうに笑った。



放課後。『ミクバ』に乗る美鈴に引っ付いて、二人乗りで美鈴の家へ行く。


何気に透華は人生で初めての『ミクバ』乗車で、内心ヒヤヒヤしていた。


「どう?透華、怖くない?」


美鈴は余裕そうにそう言う。


「べ……別に…」

透華のその声は少しだけ震えているけれど、美鈴は気づかなかった。



着いた家は二階建てで、透華の住むコンクリート製の邸宅とは打って変わって、温かみのある色合いの木造邸宅だった。


「ただいまー!連れてきたよ」


「お…お邪魔します」


美鈴に続いて透華は家に入った。


玄関にはエプロンを着た女性が立っていた。

…美鈴っぽい雰囲気がする。


「まぁ!!この子が言ってた透華ちゃん?」


「そうそう。泊まらせて良いよね?」


「もちろん!よろしくね!透華ちゃんっ!」


…美鈴の母親か姉か…よく分からないけど、透華は気にしないことにした。


「…よろしくお願いします」


透華はぺこりと頭を下げた。


美鈴の部屋に通されて、透華は早速、質問することにした。


「……泊まるって?」


「あ、言ってなかったっけ?じゃあ…今言うね。今日泊まってってよ!」


美鈴はニコッと笑ってそう言った。


「……え…着替えは?」


「私のを使って!」


「そもそも…なんで?」


「夕食食べたあとに帰るって、外すっかり暗いし、だめじゃない?」


透華は美鈴の言葉に何か、薄っぺらさを感じた。


「……本当は?」


透華がそう言い、見つめていると、美鈴は諦めたような顔で、口を開いた。


「…本当は、ただ透華と一緒に寝たかったから…」


透華はその言葉に、何か…斜に構えた言葉を返そうと口を開いたが、何も思いつかなかった。

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