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選択された奴隷達 一本道

ここら辺山なんじゃねぇの



俺はもう一度ソファに寝転がった


親父のPC、モニター、行ったところで誰かのイタズラだったりするかもだろ。



もはや決まっているじゃないか。


自分の親父のディスクの上にあるんだぞ?


気になるに決まってるだろ



身体は勝手に親父の車のガレージに動いていた。



勝手に? ははっ


何が勝手にだ、嫌気がさす。


俺は車のドアをあけ、半分、高揚感を抱えながら、ゆっくりと椅子に座った。


運転なんて初めてだから緊張するぜ…


免許?


いらねぇだろ。


ハンドル握って踏むだけの作業に勉強かよ


舐めてるだろ


認知症なりかけが乗ってて安全か?


シャッタを開けたその瞬間ワクワクと、緊張が胸に走る。



まぁ、大丈夫だろ



落ち着け、目的地は遠いがなんとかいける



胸に親父の誇りを感じて、肩を叩かれてる気分だ



悪くない



勢い余った感情と同時にアクセルを踏みメモリの40に合わせる



羽が生えた気分だ




紆余曲折あって、車体は……まぁ、気にするでもない…



どこがだ。全体的に怪しいはずだろ



ふぅ…にしても山だな…こんなところに何があるってのさ。



諦めるのは早いしもうちょっと探してみるか。



そして、数時間が経った……数時間だ……



でも…道が変わってるから、進んでる気がするし


目的地までは、結構距離がある…



だが、山が抜けない道路なんて、おかしい


普通街に繋がってるはずだ。


少なくともそのために道が敷かれているはず


なんだ…



違和感を感じざるを得ない



自然に携帯に手が伸びる…今いる場所は…どこだ



ナビは一本道を表示するだけだった



そうか。



いや、いや



ちょっとまてよ。



一本道の画面を拡大してみると…



は?


「はぁ?」



いやいやいやいやいや、は?



ずっと拡大しても一本道しかねぇんだけど…


やばくねぇか…



ちょっと巻き返してみるか…



車が向こうから来る可能性はあるが



この際、それは些細な問題に過ぎない


ぶつかろうがなんとかなる。


だけど、なんとかならない事が待ち受けてる



なら



選択肢は一つだろ。



…いや



*Come here ここに来て*




行かなくちゃな……



家族が死んでも何も感じなかった、


そんな自分がここで引き返して良いのか


怖いってだけで。



これが俺の罰だとしたら。



大人しく受けるのも、正しい事なのかもな



まぁ、中途半端な自分も嫌いだが



罰を受けるなら白紙か


力の抜けた足に力を入れアクセルを踏んだ。






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