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51 正直

現実は厳しくても、愛されたいという思いを自分で、もみ消したりしたくない。


そんな事をしていたら、本当の自分の願いが、どんどん遠くに行ってしまう。


別のものを探し求めて彷徨い歩くことになる。

辿り着けたとしても、もともと願ってもいないものがあるだけだ。


そんな生き方は嫌だ。

私は私のままで正直になりたい。



少し落ち着いてきたので、あのノートのことを考えている。


私が私のままで正直に生きていくには、あのノートの中にヒントがあるような気がして仕方がない...でも...何か違う...


神を望んでいるわけではないのだ。


私は愛されたいのだ。

自分の価値を他の人に知ってもらいたい。


バカだと思われたくはないし、実際そう思ってもいない。


老人の書いてくれた内容に同意しようとすればするほど、反対に離れていきたいという思いも出てきてしまう。


何故なんだろう?


老人が伝えようとしてくれた神を望んでいるわけではないからだ。


これが、私の正直な気持ちだと思う。


私は特定の神を信じてはいないが、神を信じていないとはどういうことだろうか?


神を信じてなければどんな不都合があるのだろう?


特にない...と思う。



私が心の病で苦しんでいるのは、神を信じていないからではないと思う。


ただ、事実を誤魔化したくないだけだ。


老人のハーモニカを聞いた瞬間に不安と恐れが消えたのは間違いない事実だった。


しかし、あの老人が書いていた唯一の神が、聖書の神だと言っていたことにどうしても違和感がある。


休ませてあげますという声を私は確かに聞いた。二回聞いた。

それも間違いない事実だ。


聖書に書いてある言葉だということも知った。


でも、私が聞いた声が、聖書の神から来たものだと言う証拠になるだろうか?


どんな言葉でも、あの分厚い聖書なら、どこかに書いてあっても不思議ではない。


私が違和感を持つ神についての疑問と私の体験が噛み合わないのがしっくりこない。


私はこの世界に本当に神がいるのかという質問の答えを見つけるまで、前には進めないのだろうか?



夜中の2時になっても眠れない。


今の私のように不幸の気配を感じるとズルズル引き込まれてしまうような自分はもういやだ!


いつまでこんな状態で過ごさなければならないのか?


状況に振り回されたくはない。

自分の心がコントロール出来ないのはこりごりだ。


神の助けではなく、もっと確かないつでも発揮できる能力が欲しい。


神じゃなく、現実のものがほしい。


そう...


頭の良さのようなものだ。

記憶力、理解力、問題解決能力、誰にも真似できない発想力...


それにタフな精神力や立ち直りの速さ、新しい事を手がけていく能力...


そして、魅力的な外見やセンスなどだ。


そうこれが私の本音だ。

こういった現実の能力が欲しいんだ。

神様に頼らなくてもやっていける能力が欲しい...


それがあれば、この社会で十分楽しくやっていけるはずだと思う。


大成功を収めたいと思っているのではない。

普通に楽しく暮らしたいだけだ。


そのために必要な能力があれば、私は十分満足できる。

神に頼らなくてもやっていける。


老人には悪いが、これが私の本当の気持ちなんだ。


自分に嘘はつきたくはないんだ。


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