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40 私の本音

名刺に携帯の番号を手書きで書いてくれていた。


「もしもし、私です...分かりますか?

一緒にお葬式をした...」


「もちろんよ!

元気にしてた?

お電話ありがとう。

お母さんの調子はどう?」


「はい。まだ目眩は続いていて休んでいます。

昨夜、母のところに泊まって今帰る途中です」


「そう...

早くよくなるといいわね...」


「あの...メンタルの会のことなんですけど、一度お伺いしたいと思っています」


「嬉しい!

大歓迎よ!

毎週日曜日の16:00からと18:00の2回あるの。


16:00からは予約なしで誰でも来てもらっています。


大体5人から多いときでも10人くらいよ。


18:00からは予約が必要で、私とお茶を飲みながら1対1で過ごすだけ。


ここも話したくなければ何も話さなくていい場所。


一緒にコーヒーや紅茶を飲むだけでもいいの。


ただ、正確に言うと、大型のセラピードッグと私のももという名前の猫も毎回参加しているので4人になります...どう?どっちにする?」


「じゃあ...最初は4人コースで予約させて頂きます」


「了解!了解!明後日になるけどいい?」


「はい。よろしくお願いします」


「じゃ、楽しみに待ってます!

何の準備もいらないからね。

じゃあね!」


明るく受け入れてくれた。

2人だけならありがたい。



部屋に戻って、おかゆとバナナとヨーグルトを食べた。


何の準備もいらないと言われたが、ノートを出して看護師さんに話しておきたいことを箇条書きにして書いてみた。


1適応障害と診断されていること。


2退職したこと。


3 原因は仕事のストレス。


4思ったことを言えないことが多く、ストレスを溜め込んでしまう性格だということ。(口論になるのが怖いためだと思っている)


5あの老人とはどういう関係だったかということ





翌日、15:00


部屋にいるより、海を見ていたいと思って、またあの海岸に出かける。


ハーモニカもあのノートも何も持たず、ハーブティーが入ったポットだけを持っていく。

あそこでひとりで過ごしたかった。



夕方、海岸に座っている。

海を見ながら、本当の自分と向き合ってみたい。


私には友人と呼べる人があまりいない。


基本的にひとりが好きなのだ。

ひょっとするとその領域が、犯されそうになるとストレスになるのかもしれない。


チームを組んで何かをしなければならない時、苦痛を感じていた様に思う。


学生の時も社会人になってからも...


いつも誰かといっしょにいたい人がいる様に、私の様にひとりが好きな人間もいる。


単に社交性があまりないだけなのではない。


ひとりの時間がないと息が詰まってしまうのだ。


学生の頃からそうだった。


もっと、積極的にいろんな人と話したほうがいいよとアドバイスしてくれた人もいたが、社交的になろうとするとそれがストレスになってしまう気がする。


本来の自分から遠ざかっていくだけのように感じるのだ。


学生の頃、みんなで何かする時、楽しいと思えたことがない、疲れていただけだったような気がする。


だとすれば、これからの仕事選びでもひとりで出来ることを探してみるべきだろうか?


でも私に何が出来るだろう?


まったく社会や人から孤立しているのもストレスになるとは思うが、やはり自分だけで完結できる仕事ならやれそうな気がしている。


退職した時は、忙しすぎたり、怒られたりすることがストレスになって、それがメンタルを参らせているのだと思っていたが、少し別の面が見えてきている。


自分だけでやりたいという欲求が満たされていないことが原因ではないだろうか?

そんな気がしている。


こうしてひとりで海と夕陽を見ていると、頭もよく回転してくるようだ。


私はやはりひとりの時に何かが発揮できるタイプの様な気がする。


適応障害はそのことを知らせてくれるサインだったのかもしれない。


このことも看護師さんに聞いてもらってどう思われるかを聞きたい。


明日は自分自身をさらけ出してみたい。

私の心からの本音を話してみたい。

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