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第229話 裏切られたことはない

でも、どうしてこの世界には、神様を信じる人と、信じない人がいるのだろう。


まだ時間はたっぷりある。


この機会に、ゆっくり考えてみたい。


神様を信じている人が、みんな神様の存在を証明できるわけではない。


私もそうだ。


確かに信じている。


でも、神様の姿を見たわけではない。


それなのに、どうして信じているのだろう。


私は、神様が造られたと信じているこの世界の中で生きている。


そのことが、私には大きい。


特に、太陽だ。


私には、あれが一番分かりやすい。


あんなに大きなものが、空にある。


その光を、毎日のように浴びている。


暖かさも、自分の体で感じることができる。


太陽が実在していることを、疑う人はほとんどいないだろう。


私たちの暮らしも、地上の多くの命も、太陽の光と熱に支えられている。


それだけではない。


あの光は、私の心まで慰めてくれた。


夕陽に輝く海を見て、どれだけ心が安らいだだろう。


透き通るような秋空を見上げて、清々しい気持ちになった日もあった。


あの巨大な太陽が、ずっとそこにある。


私は、そのことを考えるたびに不思議な気持ちになる。


太陽がどのように生まれたのか。


科学には、その説明があるのだろう。


でも、私が考えているのは、それだけではない。


なぜ、こんな世界が存在しているのだろう。


なぜ、私たちはここで生きているのだろう。


地上には、液体の水がある。


光がある。


食べ物がある。


私たちは、それらに支えられて生きている。


それが、私には不思議でならない。


長い時間をかけて、さまざまなものが形づくられてきたと説明されても、


それだけで、私の疑問がなくなるわけではない。


私には、この世界が、ただ偶然に存在しているとはどうしても思えない。


神様が造られたのだと、私は信じている。


*


神様を信じるようになって、気づいたことがある。


私は、神様を信じていなかった頃と、信じるようになってからの、二つの時期を生きてきた。


だから、今はその両方を振り返ることができる。


信じていなかった頃の私。


信じている今の私。


同じ太陽を見ているのに、


受け取り方が違っている。


以前の私は、神様はいないと思っていた。


でも、なぜそう思っていたのだろう。


振り返ってみると、


自分なりに、きちんと考えた記憶があまりない。


ただ、いないと思っていた。


もしかしたら、そう思いたかっただけなのかもしれない。


今は、神様がいると信じている。


もちろん、信じない人には、その人なりの考えや理由があるのだろう。


私には、それを否定するつもりはない。


でも、


私は信じている。


理屈っぽくなっても構わない。


これは、私の本音を書くノートなのだ。


誰に遠慮する必要もない。


太陽は、今日も輝いている。


地上に光と熱を届けている。


これは、確かなことだ。


その太陽も、この世界も、


神様が造られたのだと、私は信じている。


人間には造れないものが、確かにここにある。


私には、それが神様を信じる大きな理由になっている。


信仰がぐらつきそうになる時もある。


そんな時、私は外に出る。


空を見上げる。


太陽の暖かさを、頬に感じる。


そして、思う。


今日も、ちゃんとある。


雲に隠れて見えない日もあるけれど、


太陽は、なくなったわけではない。


私は、その光に、何度も慰められてきた。


裏切られたことはない。

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