7 王都
マリエールは王都に始めて出掛けた。今日は王都のマリエール商会の開店記念パーティーだ。商工会議所の所長との歓談だ。
7 王都
アンドロイド達を王都に派遣して取り引きはやって来たが、マリエール自身が王都に出掛けるのは始めてだ。今日はマリエール商会王都支店の開店記念パーティーである。王都の富豪を主に招いた。メインの会場は商会の会議室だ。食べ物や飲み物を取りそろえてパティーを開いた。最初はマリエールの挨拶だ。
「皆様、本日は当店の開店記念パーティーにようこそお出で下さいました。当店の本店のある領地も侯爵領となりました。商会の発展のためにこの店舗の開店しました。皆様のご支援ご協力よろしくお願いします。今日はご歓談をお楽しみ頂き、店舗のご見学も予定しております。十分お楽しみ下さい。」
マリエールは王都の有力者達と歓談を始めた。始めは王都の商工会議所の所長だ。平民としては最高の位にある者と言えるだろう。勿論彼自身も大手商店のオーナーだ。彼の方から声をかけて来た。
「これはこれは、マリエール侯爵令嬢、ご足労頂き恐悦至極です。マリエール商会の事は良く耳にしておりますがご令嬢にお会いする機会は始めてございます。平民の身故失礼な言動、立ち振舞が多々ある思いますがお目こぼし頂きますよう切にお願いします。」
マリエールは所長の慇懃無礼な物言いに少し不機嫌になったが気を取り直して、
「所長様には本当に何時もお世話になっております。一応貴族の端くれですが、むしろ平民と接する機会の方が多い身故、貴族的振る舞いは私の方が慣れません。気にせず楽にして下さい。」
「この場所は確かあなたの領が併合した領の王都屋敷があった所はずのです。お父上がマリエール商会のために使えと仰ったのですか。」
「良くご存じですね。しかし王都屋敷は併合した領の物に必ずしもなるわけではありません。かしこくも国王陛下から賜りました。」
「それは重畳。」
商工会議所所長との話しは終わった、
暫く回りの人々と歓談していると商業者ギルドのギルド長が現れた。ギルド長は、
「マリエール商会の開店おめでとうございます。しかし、王都の伯爵屋敷をそのまま流用するというのは斬新なアイデアですな。」
「基本的には、外商を主とするマリエール商会は過剰な店舗は必要ありません。むしろ平民の方々に貴族的な雰囲気を体験して頂く機会になればいいと思って流用してみました。」
「ところでマリエール令嬢は冒険者ギルドにも加入してみえて、活躍してみえるとお聞きしました。貴族令嬢が商売するのも禁忌なのに冒険者など良く侯爵が許しましたね。」
「クラーケンを討伐するのに冒険者ギルドに登録していた方が何かと便利なのです。クラーケンを討伐しないと水産業ができませんから。水産業のためですよ。」
「水産業の需要がこれだけ大きいのに水産業を担える方があなただけというのは可怪しな話しだという意見がありますよ。」
「要はクラーケンが倒せるかどうかの話しですよ。クラーケンも倒せないのに水産業を担うというのがおこがましい考えなのです。」
クラーケンを倒せる冒険者はマリエールだけだ。
商業者ギルドのギルド長からはクレー厶があった。海産物にこれだけ需要あるのに、水産業を担えるのがマリエールしかいないのは可怪しいという話しらしい。




