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ダンジョンコアの本気


【おい!部屋から出ろよ、出せないだろ!】


「あっ、そっか。グレン、外にでよぉ」

「……」

「どんなボス出してくるかな?ワクワクだね!文句って言ってみるもんだね!ぐふふふふ。私の魔力も溜まる!

グレンも強くなる!いぇーい!」

【…………】

「今度はちゃんと強い子出してよね?」

【当たり前だ】

「また一撃だったら、笑っちゃうからね?」

【笑うな!】

「だって弱いんだもん」

【弱くない!!】


「グレン、頑張ってね!」

「なんで俺、普通に応援されてるんだ?」

「だって戦うのグレンだもん」


【よし!絶対に後悔させてやる!!】

「戦うの俺なんですが?後悔とかいらない」


「なぁ、サリー」

言いかけたが、サリーは扉をすぐに開け、

バチバチと、何かが放電する音が聞こえる。


6体目 雷竜


あれ、色変わってないか?バチバチ言ってるし、ボーナスダンジョンって変化しないが常識だよな?


「グレン、頑張れー」

「お前当たり前に受け入れてるけど、いいの?」

「クソダンジョンをぶっ飛ばせーー」

【ミシッ】

「サリー、お前この空気でよくそんなセリフ言えるよな」


雷竜の電撃が直ぐさま来るが、グレンは守りではなく、踏み込み、1撃、2撃と叩き込む。


「まだ倒れないか!」

3撃、4撃、5撃。

「グレン、いけー!」

(経験上、これ以上は多分最終形態なるな、ならここで決める!)


《天断烈破》



「ヤったか、フゥ、6撃か」

「おおー、グレンお疲れ様ー」

「俺、雷竜殺せるんだ、俺やばくないか?」

「まあまあかな?」

「はっ?まぁまぁって、お前なぁ……」

「グレン魔髄飲もう!」

「6撃で倒したか……」

「痛いけど、さっきの覚悟でわかったでしょ?

今のグレン相当、器はやわやわでビョーンってめちゃ伸びやすいから、破れはない」

「激痛は確定で、そっか耐えれるのか……って納得すると思う?ぢぐじょう」


激痛に耐え、扉を開けると、7体目。

現れた魔物を見て、グレンが目を見開く。


「……ベヒーモス?」

「ベヒーモスだ!」

「えっ?白龍は?雷竜は?」

「グレン、頑張って!」

「サリー、説明は?固定の意味」

悩んでてもベヒーモスは突っ込んでくる。


1撃、2撃と入れた後、

(あっ、これ次で終わる)


3撃で、ベヒーモスを沈め


「ベヒーモスって硬いよな?こんなに柔らかいのか?」

「グレン、魔髄飲んでいい?」

「いいよ」

「ありがとう!」


ゴクゴクッ、プハァー


「やったー!久しぶりの10レベルアップ!時給以下よりはマシだね!クソダンジョンにしては」

「お前のレベルっていくつなんだよ?」

「わかんない、測った事ないよ」

「そっか」

「これで、第1ぐらいまでは使えるかなぁー

これなら深淵行って倒したら溜まるね」


「お前の基準がよく分からないんだよな」

「グレン、次!」

「はいはい」


8体目。


現れた魔物を見て、グレンが目を見開く。


「……古代龍?」

「古代龍だ!」

「本当に固定じゃないんだ」

「クソダンジョン頑張ってるね。グレン、頑張って!」

「あぁ、なんか俺も大概になったな。古代龍が怖くないぞ!しかも倒せそう」


古代龍が咆哮を上げる。

グレンは剣を構え、踏み込んだ。

3撃で沈む古代龍


9体目。

現れた古代竜を見て、サリーがじっと眺める。

「グレン、金、混じりだ!」

「金?」

黒鱗に、金が混じった古代竜。

「混じってるけど金系だからいっか」

「何が?」

「でも弱いから期待しちゃだめだよ?」

「いや、十分強そうだけどな」

「いや、クソダンジョンだもん」



「十分強ぇよ!6撃かかりました」

でも、笑いながら魔髄飲めてる俺って……遠い所まできたもんだ


10体目。


金。

銀。

そして、赤。


「ちっ」

「どうした?」

「クソダンジョン。最後までクソだな」

「そう言うなよ。俺には頑張ってるように感じるぞ」

「どうせなら金銀だけでいいのに」

「金銀だけ?」


「うん。赤が混じってる。攻撃力が上がってるのは仕様だからいいんだよ。でもね!その元の力が」

「元の力?」

「1の力が10倍になるのと、10の力が10倍になるのじゃ違うでしょ?」

「ああ確かにな1は10で、10は100だな」

「うん。だから、魔髄タイムでは、地の力が強い種族の方がとてもお得なの!それなのに、10体目でなんで赤混じりにしたの……金銀だけならもっと強かったのに」

「……そこなの?」

「そこだよぉ、そこしかないよ!」


軽口を叩いていたが、

2回ほど撃ち合った瞬間グレンは気付いた。


「サリーさん!強いです、この古代龍ヤバい!」


更に色々試すが、


「10撃入れても血すら滲まない!倒れねぇーー!!」

「グレン、ポーション!」

「おう!」

「ねぇ、グレン、言い忘れがあるの」

「はっ?いま?今なのか?しかも、『ねぇ、グレン』版かよ!」


ブレスが容赦なくグレンを襲う中、

(サリーの言い忘れとは?何か隠しギミックとかあるのか?)


轟音とともに、赤い炎が吹き荒れる。


「強い、赤混じっても古代龍!!めちゃくちゃ強い!」

「ねぇ、グレン!あの子の涙が欲しいの」

「お前は何処ぞの姫か?なんだよ、ドラゴンの涙欲しいって。月か?月にでも帰るのか!」

「だから殺さないで、ギリギリで殴って泣かせて」

「言ってることひでぇーなっ!いじめじゃねーか!」


「グレン、ブレス!」

「サリー殴る前に無理、痛がりません。俺の攻撃通らない!」


「はい!回復ポーション」

グレンはポーションを受け取り、一気に飲み干す。

「サリー、どうしたらいい?本当に俺の攻撃、効いてない」

「んーなんかないの?さっきからその腰の扇子が主張してるよ?」


「腰の扇子?…………ヒッ!」

「グレン?」

「なんで2本、扇子刺さってるの?こわ!」

「なんかあるの?」

「あぁ、強制的に契約させられた、あっ、召喚方法聞いてないや」

「うーん、グレン起こしてみたら?」

「起こす?」

「うん」


グレンは目の前の古代竜を見ながら、半信半疑で叫んだ。


「起きろ!ネメシス!あれが俺達の敵だ」



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