1-1_Side.●●:抵抗者ギルド
え!?もう5話目なのにまだ主人公出てないんですか?!
嘘ですやん…
第1主人公より早く登場する第2主人公ェ…
第2主人公のほうが活躍する筋書きを考える私ェ…
チョキン……チョキン……チョキン……
勘違いしないで欲しいのは、貯金の音を垂れ流している訳ではないということだ。
チョキチョキ………チョキチョキ………
ジャンケンでもないぞ。ないったらない!
チョキチョキチョキチョキチョキチョキ!
「おい!明らかに切りすぎてねえか!?」
何ということでしょう。あんなにフサフサで、伸び切った雑草のようだった髪は、すっかり刈られ、今ではまるでウニのよう。
「手入れの行き届いた芝生じゃねえのかよ!なんだよ、ウニって!?」
「申し訳ありません。ヤマアラシでしたね」
「そこはハリネズミだろ!ヤマアラシは長いよ!」
「大変申し訳ありません。たわしでしたね」
「そんな剛毛じゃねえわ!」
(あれ…?なんで今ナレーションみたいなのが聞こえたんだ?店員さんの能力かな?)
「てか、どうしてくれんだ、この頭!?こんな髪型、頼んでねえぞ!」
「あら…?申し訳ありません。仰っている意味が分かりかねます」
「だから、なんで丸刈りになってんのって聞いてんの!俺が頼んだのモヒカンだろ!?全然ちげーじゃねーか!」
「あら…?お客様にはまだ、それが丸刈りにお見えになられているのですか?」
「は?……?!」
(あれ、なんかぼやけて……んん!?)
「お客様の髪は、もうありませんよ?」
「嘘ですやん………って、またモヒカンじゃねーじゃん!騙されないぞ!」
(いつの間にスキンヘッドに…気づかなかった………これも店員さんの能力?普通に戦えそうだけど…)
「冗談ですよ。ちゃんとモヒカンですから、安心して下さい」
「お、おう。ほんまや…」
(やっぱりこの人、幻術系の能力持ちか。それにしたって、本気で騙すためなのか、髪を切る動きもそれっぽかったぞ…まさか客を弄ぶのを楽しんでたりして…)
「全く、ビビらせんなよな。丸刈りとか、スキンヘッドになってたら、ダチに笑われちまうんだからよ〜」
「終われ良ければ全て良し、ですよ」
「あんたが言うなや」
(うん。僕もそう思う。ってか、次切ってもらうの僕じゃん。怖)
「ご利用ありがとうございました。またのお越しをお待ちしています」
「畜生めぇ…美容院ここしかねえし、普通に上手えし、また来るしかねぇじゃねぇか」
(あっ…)
「では次の方どうぞ〜」
(うう…散々弄ばれた……モヒカンの人よりイタズラされた気がするよ〜…これも僕が弱っちい見た目してるせい?)
黒の災禍以前から生きてる両親に拠れば、僕は"男の娘"?とかいうタイプらしい。なんか拝まれたな〜…なんでだろ。なんかいっつも可愛い服とかアクセサリーとか着させられるし、髪も肩に届くぐらいまでしか切らせてもらえない……慣れたけど。
さて、着いたぞ。
ここが、「抵抗者ギルド」か…
抵抗者ギルドとは、漆黒と純白の侵略者に対抗できる、新生覚醒者や異能操者と呼ばれる人達を纏め上げ、そうでない人達からの依頼を斡旋する組織…らしい。
以前は既生能力者という、黒の災禍の前から異能を持つ人も居て、その人達と新生覚醒者を合わせて異能操者って呼んでたって言うけど、今は新生覚醒者と異能操者は同じ意味だ。既生能力者は居なくなってしまったのだとか。
それは兎も角、何故僕がそんな所にいるかというと、僕も異能が発現したからだ。
まだ人類が純白と交流していた頃の最後のほうに知った事らしいけど、異能が発現するかどうかは、血筋とはあまり関係ないらしく、僕の両親も別に異能操者じゃない。
ただ、"既生能力者の血筋は例外"らしいけど、なんでだろ。
って、また思考が逸れちゃったな。悪い癖が出てる。早いとこ登録しちゃわないと。
「あら…?お嬢さん、ここは子供の来るとこじゃないよ。早く帰らなきゃ、侵略者に襲われちゃうぞ〜」
「いや、あの、男なんですけど。ってか、登録年齢に達しているので、お嬢さんって歳でも…」
「あら、ごめんなさいねぇ。あんまり可愛らしいものだから、女の子かと思っちゃったわ!異能操者は美形揃いだけど、貴方、それにしたって可愛いわね。きっと大物になるわ〜」
「ありがとうございます?」
「そうそう、登録に来たのよね。"能力鑑定"、やりましょ!」
能力鑑定というのは、その名の通り、レベル、異能、技能、身体能力といったパラメータを計測することを言い、特殊な異能を用いて作成された水晶に手を翳すことで行うことができるのだとか。
おっと、考え事してたら準備終わったみたい。
「じゃあ、翳して」
「はい」
ふうぉ〜〜〜ん(能力鑑定する音)
(ふふっ、ちょっと気の抜けた音だなぁ)
名前:桃金 星羅
性別:男の娘 年齢:16
レベル:1
SP:0
筋力:20
技巧:26
生命:40
魔力:32
知力:31
耐久:12
異能・任意発動
星典=ドムLv1 星装創造Lv1 星座創造Lv1 星装顕現Lv1 星座顕現Lv1 衛星獣召喚Lv1 星天獣召喚Lv1
異能・ 常時発動
誘惑の顔Lv21 星天の加護Lv13
技能
初級星装術Lv1 初級占術LvMAX→下級占術 下級占術Lv3 初級占星術LvMAX→下級占星術 下級占星術Lv4 法術目録:星魔Lv1 身体強化Lv9 料理Lv15 跳躍Lv9 魔力感知Lv18 魔力操作Lv8 思考加速Lv48 並行作業Lv32 魅力LvMAX→魅妖 魅了LvMAX→魅惑 魅妖Lv34 魅惑Lv26 限定鑑定Lv- 全属性適正:極微Lv1
称号:商店街の姫 ひよっこ占い師ちゃん
「あら…中々ね」
「ぇあ、こ、壊れてたりしてませんかこれ」
「大丈夫よ。これぐらいの大型新人は偶には居るわ。かの有名な"救世主級抵抗者"も最初はこれと同じくらいだったでしょ。」
「そうですね…」
そういう人たちを出しちゃだめでしょ………てか、性別ぅ…称号も、商店街の姫?ひよっこ占い師ちゃん?それに異能の誘惑の顔って………もう色々ツッコみたい…
「はい、これがギルドカードね。知ってると思うけど、色々使うから、失くしちゃだめよ!」
これがギルドカードかー。銀をベースに紅いラインが入ってて、結構オシャレだ。
「じゃ、依頼見てらっしゃい。自分のランクと同じ難易度のを受けるのよ!」
よーし、初仕事がんばるぞー!
因みに、子供の教育はごく簡単なもののみで、辛うじて復旧されたインターネットのマナーや異能の基礎知識の蓄積、生産技能の向上などが中心です。その他、異能を持つ者は、戦い方や異能の正しい使い方、漆黒と純白との歴史などを学びます。家庭内でも、一般常識を教えられます。
モヒカン…文明崩壊ってほぼ世紀末っしょ!ってことでね、ヒャッハーな人出したかったんですよね。
ふうぉ〜〜〜ん(能力鑑定する音)の元ネタ…うんち〜(正解の音)
某クソゲーハンターなYoutuberさんがよく使うので大好き。
もしかすると、これくらいふざけた方が読み易かったりして…




