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崩壊世界を謳う錆猫  作者: 驕れる者は藁を掴まず
序章:黒の災禍と白の戦禍の顛末
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喪い気づく築かれた楽園

前後編じゃなくてよかったかも…

異能操者が血肉狂いの漆黒を倒すと、異能操者は力を増す。その事はそう時間もかからずに確実だろうと結論付けられた。それも当然だろう。血肉狂いの漆黒を走りながら殺した瞬間、走るスピードが目に見えて速くなれば誰だって気づく。


最初はパニックでそれどころではなかっただろうが、異能操者は()()()()()()()()()()()()()()()()。正義感のある者や己の力を誇示したい者など、こぞって走りながら殺すだろう。そうして異能操者の中で常識となったのが、"ゲームで言う所謂レベル"が存在することだ。


つまり、異能操者は血肉狂いの漆黒を殺せば殺すほど、そのスピードは速まるということで、何が言いたいかというと…


"黒の渦を生み出した、居るかも分からぬ何者か"、もしくは"黒の渦そのもの"にとって、血肉狂いの漆黒を駆逐されることは不本意な事であるらしい。




その怪物は、突然現れた。

それまでの血肉狂いの漆黒とは、明らかに違った。


ある者は人並みの知性をもち、ほかの個体を従え、策を弄した。

ある者は擬態し、隙を突いて奇襲することて大きな被害を与えた。

ある者達は、想像上の生き物のような姿と、破格の能力をもっていた。


それらの新たな個体に共通するのは、多くの異能操者が太刀打ちできなかったこと。それまでの血肉狂いの漆黒は、余程手を抜かなければ、異能操者1人で最低でも3体は相手取れる程の弱さであったのに対し、新たな個体はその時点で最強格であった異能操者でもないと倒せなかった程である。それが、未だ健在の黒い渦から、雑魚より少し少ないとはいえ大量に湧くのだから、多くの強者が命を落としてしまった。


だが、必死の抵抗は報われ、それ以降は血肉狂いの漆黒の湧き(リポップ)の頻度が大きく下がり、ようやく復興の目処が立ったのだった。




今回のこの事件で、人類の総人口は半分になったと言われ、黒い渦を中心に、多くの建物へ破壊が(もたら)された。

これが後世に語り継がれる"黒の災禍"こと「漆黒と覚醒の災夜ディザスト・ノクターンズ」、黒い渦こと「血狂う異界の迷宮(ブラッド・ダンジョン)」である。

あれ?いつの間にか厨二病全開に…

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