表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
原作では破滅の悪役令嬢〜でも色々違います?(再編集版)  作者: Masa(文章力あげたい)
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
81/112

ことねの気持ち

 文化祭の喧騒の中、ことねと湊は仲良く歩いていました。 二人は並んで文化祭を巡っているのでした。


 「負けちゃったよ! 私の引っ掛けが通用しなかった!」

 「⋯⋯まあ、それはことねがわかりやすいから」


 ことねは、湊に抱きつきながら話を続けました。


 「それにしても、凄いね文化祭! めちゃくちゃ賑やかだよ!」

 「ことね、この学校の伝統行事だぞ! 創立からどんなことがあっても中止したことがないんだ!」

 「へ〜、文化祭もそうなの! すごいね~」

 「凄いねじゃなくて、ことねにはとても関係ある話なんだぞ!」


 湊が説明モードに入ってしまう中、ことねは考えていました。


 ーーたしか、原作でも文化祭は開催されなかった。 ことねが文化祭の当日に突然現れて、邪神を復活させるはずだった。 湊との恋に破れて絶望した心を、理想の信者に利用されて、そのまま川端ことねは消失した。 その後ーー


 「おい、ことね! 俺は大切な話をしてるんだぞ! そんな暗い表情でまったく別のことを考えているなんて⋯⋯ことねは、俺と一緒が嬉しくないのか?」

 「あ、ごめん。 ちょっと真剣に考えていただけ⋯⋯ねぇ湊、聞いてもいい?」

 「なんだよ、そんなに改まって⋯⋯あ! 駄目だぞ! 屋台のご飯の食べ過ぎは! ⋯⋯ただでさえ、家には大食いがいるんだ! ことねまでそうなったら⋯⋯調理時間が半端ないって!」


 やれやれという表情をする湊。 ことねは表情を変えず、湊の方を見つめました。


 その様子に応えるように、湊は真剣な視線をことねに向けました。


 「湊はさ、⋯⋯私のことを川端ことねという、一人の女性として見てる? ⋯⋯それとも、川端家の神子として見ているのかな?」


 ことねはそう言うと、湊から視線を外した。


 何故だろう、今はまともに湊の顔が見られない。 ことねはそう思いました。


 気づけばことねは、俯いてしまっていました。


 そんな様子のことねに、湊は特に思うことがなかったようでした。


 「どうしたんだ? 胸焼けか? だから言っただろ、美羽と一緒にご飯を食べるなって! ⋯⋯アイツまた、『さてウォーミングアップはこれぐらいにして、これからが本番ですわ! 屋台の食べ物を、全部喰らいますわ!』とか言い残して、どこか行くし⋯⋯」

 「湊はさ⋯⋯もうちょっと私の気持ちを理解して欲しいな⋯⋯つまり、私のことどう思ってるか、聞いてるんだけどな〜」


 ことねは、前世の記憶を思い出した時、そして湊の顔を見た時に、心の中で一番心配だったことを思い出していました。


 たしかに原作とは状況が違う。 それでも彼女は、川端家の神子なのでした。 湊が自分のことをどう思っているのか、ことねはそれがずっと気になっていたのです。


 今だってそう、湊はことねの前で別の女の話を始めていました。


 ことねは実は、嫉妬深い性格だったのです。


 彩乃が初めて湊に接触した時、ことねは内心ビクビクしていました。 彩乃に湊が取られるんじゃないかと、机で寝たフリをしながら、本当は嫌で仕方なかったのです。


 美羽のこともそうでした。 ことねは二人が再会して仲良く話すのを、気づかれないように見ていました。 その後、知らないフリをして、二人に話しかけたのです。


 本当にショックでした。 だってそこに、ことねの知らない湊がいたのですから。


 ずっと一緒に居て、なんでも知っていると、ことねは勝手に思い込んでいたのでした。 馬鹿だったと、ことねは思いました。 それから、二人がコソコソ何かしているのを、彼女はずっと気づかないフリをしていました。 まあ、それが大食いの件だとは思わなかったようですがーー


 そして毎日悩んでいる中で、ことねは閃いたのでした。


 湊が、みんなを好きと思っているように考えればいいとーー


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ