生徒会長就任打ち上げ
ことねの推薦演説と、美羽のマスコットプレイのお陰で生徒会長に就任できた瑞稀。
今夜はそのお祝いで、みんなで仲良くパーティをするようです。
「瑞稀ちゃん、新生徒会長に就任おめでとう!」
「ありがとう、ことね! あなたの応援のおかげだよ!」
「フグブ、フグ」(ちょっと、瑞稀! 私を解放するのですわ!)
「⋯⋯ねえ。 なんでここで打ち上げなの? どうして貴方たちは、寝巻きになってるの!」
「みずちゃん、ことねお姉ちゃんゲームして遊ぼ! 今日は私が勝つから!」
ここは、桐原家。 女性だけの集まりです。 ですから湊は遠慮しました。
ことねは湊と離れるのを理由に、いつもよりたくさんスキンシップをとって来たので満足です。
「フグブ、グブ」(解放してくださいまし!)
「お姉ちゃん。 このぬいぐるみの人誰?」
「⋯⋯まあ、終わったし、いいか。 よいしょっと」
「貴方! よくも私をマスコット扱いしてくれましたわね! なにが自由のためですか、サボりたいだけですわ!」
「っふふ、そう言うと思って敢えてあなたの口を封じてたの! 作戦成功だね!」
「美羽ちゃん! マスコットかわいかったよ!」
「ことね様? ⋯⋯えっと。 お嬢様が、そう言うなら⋯⋯」
そんな美羽も、ことねが用意した部屋着に着替えて、はしゃいでいました。
そんな中、彩乃は嘆息していました。 また原作と、話が変わってしまったと。
いよいよ、訳がわからなくなってしまった。
敵の正体はわかっているのに、どうも出来ない無力感が彩乃を襲っていました。
そんな彩乃のことを、ことねは心配します。
「⋯⋯もう。 また顔色が悪いよ、彩乃ちゃん! なに考えてるの?」
しかし、彩乃は前回のことで、ことねが転生者ではないと判断したようです。
「もういい! あなたに話しても無駄だから⋯⋯」
「そう⋯⋯。 彩乃ちゃん、あなたがなにを考えているか、わからないけど⋯⋯私にだって一つだけ譲れないものがあるの」
突然、真剣な表情で見つめてくることねに、目をまっすぐに見つめることで返す彩乃。
「絶対に私は、あなたに負けない! 湊は私の旦那様だよ!」
「⋯⋯あ、うん。 それは充分理解してる」
彩乃は、肩の力を抜いた、それを見たことねは、彩乃を優しい目で見つめました。
「な、なによ! そんな目で見ないでくれる! 保護者面しないでちょうだい!」
「はいはい、彩乃ちゃんはいい子、いい子!」
そう言うと、ことねは彩乃の頭を撫でる。 彩乃はすぐに振り払おうと思ったが、手の感覚が気持ちよくてそのまま寝てしまうのでした。
一方、そんな二人をよそに、三人は仲良くゲームをしていました。
「やりましたわ! 勝ちましたわ! また勝ちましたわよ!」
「ミウミウ強い」
「ミウミウ大人げない」
「なんですの! この世界は弱肉強食ですわ! もう一回やるのですわ!」
ーーおや? ことねはどうやら不満そうですね。 瑞稀はそれに気づいて、こちらを睨むことねに声をかけました。
「ことねも、一緒に遊ぼうよ!」
「⋯⋯やめておくよ。 私が入ったら美羽ちゃんが萎縮するから」
今の、ことねの様子はいつもの彼女とは別人でした。 まるで、孤独な女性そのもの。 普段の彼女と違う、このまま消えてしまいそうな印象を受けます。
瑞稀は、その原因は美羽にあると判断したようです。
ある決断をした瑞稀は、舞香に話しかけます。
「ねえ、舞香ちゃん! お泊まりしてもいいかな?」
どうやら瑞稀は、元々は泊まるつもりはなかったようですね。




