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原作では破滅の悪役令嬢〜でも色々違います?(再編集版)  作者: Masa(文章力あげたい)


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生徒会長演説後編 ーー瑞稀視点

 「⋯⋯No.3 二年  田中幸子 ⋯⋯お休みでしょうか⋯⋯」


 しかし、壇上を見ても彼女はいなかった。 司会者が困惑しているとーー


 「何処を見ている! 我は此処だ!」


 壇上に黒いマントを羽織る女性が立っていた。


 「我が名は、闇の悪役令嬢女王・ワルザベスであるぞ! 壊! 我が生徒会長に任命された暁には、其方達に我が神・エターナルパーフェクト様を崇める権利を授けよう! 皆の衆、跪け! この私を誰だと思っておられる! お代官越後屋のお通りだい! はっはは!」


 彼女は世界のあらゆる種目をこなして来たプレイヤーだ。


 毎回、登場する時の中ニ病セリフが彼女の特徴だ。


 「わあ! 今日も決まってるね!」

 「本当だよ。 ⋯⋯やばい。 彼女に勝てるかな?」

 「大丈夫だよ! 瑞稀ちゃんは自分を信じて!」

 「ありがとう! ことね!」

 「ブブ!」 (なんですのあれ? 訳がわかりませんわ!)

 

 そして、田中が続きの会話をしようとした時ーー


 舞台裏から、男の声が聞こえた。


 「田中! お前理科室のカーテンパクっただろ!」

 「あ、バレた! ⋯⋯いや~、威厳が欲しかったからつい⋯⋯ すみませんでした! ⋯⋯でも印象はバッチリだよね? よろしくね、みんな!」

 

 そう言うと壇上から、一人去って行く田中幸子先輩。


 ーーあれ? 今の声誰?


 「瑞稀ちゃん? どうしたの?」

 「⋯⋯うん、なんでもないよ」

 

 気のせいかな? ーー彼女が、私の方を見て微笑んでいたんだけど?


 「No.4. 二年 柳田健太」

 「やれやれ⋯⋯待たせたな! 真打登場だぜ!」


 ーーついに私の最大のライバルの登場だ。 

 

 私は彼に勝つことが出来るのだろうか? 


 『キャ~、柳田様!』

 『柳田さん、お疲れ様です!』

 「オイオイ、お前ら! ガッツクなよ⋯⋯いつも声援ありがとうな!」

 『柳田! 柳田!』


 彼の発言に絶叫する、一部の生徒たちーー


 「ブブ」 (なんですのあの人たち⋯⋯怖いですわ)


 ーーミウミウは本当に箱入り娘、なんだね。 


 まあ、転校生だから仕方ないけど。


 「みんな、お待たせ! 俺! 柳田健太が来たからには、問題ない! 最高の学校生活にしようぜ!」

 『柳田! 柳田!』

 「みんな、ありがとう! ⋯⋯うお! イタタ」

 『柳田様! すぐに保健室へ行きましょう!』

 「いや、大丈夫だ⋯⋯うん? お前たち! 本当にこのまま保健室に行くのか? ⋯⋯まあ、悪い気がしないな。 じゃあ、今川先生に診察してもらいますか〜」


 ーーまただ、私の方を見て去っていった?


 「⋯⋯健太。 あれ、嘘だよ瑞稀ちゃん」

 「うん、わかってる」


 何故かわからないけど、柳田健太は私に勝ちを譲ってくれるらしい。


 彼の考えを理解出来ないが、私がすることはただ一つだけ!


 「次が最後です、エントリーNo.5 一年 倉石 瑞稀」

 「はい」

 

 その声で登壇するのは、一人ではなかった。 二人とぬいぐるみ姿の一体? が登壇した。


 「⋯⋯こんにちは、みなさん。 私は応援者の川端ことね。 本日は、倉石瑞稀さんの応援演説をさせてもらうわね」


 わね? ことね、どうしたの! 突然キャラ変更してーー


 登壇者の名前を聞いた、一部の生徒は驚愕した。 川端ことねの登場に。 川端家と言えば、代々この土地を守護する家であり、この学校の創立に関わっている、大物だ。


 「倉石瑞稀は、信念を持っているわ。 私は、その信念に共感を示し、彼女の応援をするつもりだから。 貴方達の一票の用紙に、倉石瑞稀と記入しなさい。 重ねてお願いしておくわね」

 

 ことねから、まさかのバトンをもらった私は、内心驚きながらも発言する。


 「川端ことねさんからの、推薦をいただきました。 倉石瑞稀でございます。 私が掲げるのは、生徒個人の自由です! 私が生徒会長になりましたら、選択の自由! 個々の好奇心を尊重した、学校作りに取り組んでいきたいと思う次第でございます」

 「ブ、ブ、グブ」 (みなさん! 騙されてはいけませんわ!)

 

 ーーもう、ミウミウったらかわいく鳴いちゃって!


 「はい! こちら、イメージマスコットのミウミウも、応援しています! ⋯⋯短い時間でしたがありがとうございます。 若輩者ながら、自分の志を貫く意識を見せて参ります」

 「グブ、グブ、グブ」 (この学校終わりですわ!)


 生徒たちは感動のあまり、スタンディングオベーションで称えた。 一体感とはまさにこのことだね。


 「やったよ! 瑞稀ちゃん! 私たち最高!」

 「ありがとう! ことね!」

 「ブグ」 (ハア、お腹が空きましたわね)


 こうして、倉石瑞稀が生徒会長に任命された。


 あれ? 私本当は、生徒会長になるつもりなかったんだけどなーー

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