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原作では破滅の悪役令嬢〜でも色々違います?(再編集版)  作者: Masa(文章力あげたい)


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15/20

休日のゲームセンターで出会い

 休日の昼前、瑞稀は外にいました。 格好はパーカーにジーンズ姿。 髪を後ろで束ねて、トレードマークの伊達メガネを装着しています。


 そんな瑞稀はゲームセンターで、対戦型のゲームをしていました。 


 相手は機械ではなく、瑞稀と同じ人間のようです。 パンチを連続で繰り出し、必殺技の爆裂拳を繰り出しますが、相手にガードされてしまいます。


 ーーコイツ出来る! 思わぬ強敵に瑞稀の腕が震えます。 


 その後も接戦は続き、ドローの最終決戦へ。 


 瑞稀はここで勝負を仕掛けます。 ジャンプからの斜めキック! 相手は仰け反りました。


 やった! 勝ったよ!  瑞稀は勝利を確信しました。 


 しかし、相手が仰け反りの姿勢で、ダブルキックを繰り出しました。 瑞稀は不意を突かれ、ノックダウン。 結果、負けてしまいました。


 勝負に負けた悔しさはありますが、手に汗握るバトルを体験した瑞稀は、対戦相手に握手を求めるために、相手の元に向かいます。  しかし、そこにいたのはクラスメイトのことねでした。


 ことねの衣装は、瑞稀と同じパーカーにジーンズ姿。 その姿に親近感を瑞稀は覚えたのでした。


 そんなことねが瑞稀を見て、驚きの表情をします。


 「え! 委員長! ⋯⋯こんなところで会うなんて」

 「こんにちは、川端さん」

 「こんにちは、委員長さん!」

 「あの⋯⋯たしかに私は委員長だけどさ⋯⋯」

 「⋯⋯」


 二人の間に気まずい、雰囲気が流れます。 実は二人とも、同じクラスなのに、タイマンで話したことがありませんでした。 この前の体育大会の時、瑞稀は美羽と司会をしていたので、ことねと力を合わせて何かをした訳ではありません。


 ことねも、困っていた。 瑞稀はーー 


 その事実を抜きにしても、瑞稀の立場はどう考えてもモブにしては、目立ち過ぎています。 そんな瑞稀が、ゲームセンターでなにをしていたのか、ことねは警戒していました。 すでに原作の予兆があるのかもーー


 「えっと、委員長! 今日はいい天気ですね?」


 ことねが警戒するように、瑞稀に話しかけます。 しかし、そんな瑞稀の目は輝いていました。


 「⋯⋯川端さん、すごい闘いでした!」

 「闘い? ⋯⋯ああ、委員長も見てたんだね、私の試合」

 「私が相手だったんです! 握手してください、川端さん!」

 「え? そうだったの! ⋯⋯うん、わかった!」


 こうして、満足する瑞稀と、ことねの二人は握手するのでした。


 

 「やっぱり! あのシーンは熱かったよね! 瑞稀ちゃん! さすがわかってる!」

 「ことねこそ! 推しの魅力を理解しているね!」

 

 数時間後、街を歩く二人は、初対面のぎこちなさはなくなり、お互いに意気投合していました。 


 「特に雨の中、颯汰が逃げ込んだのが、前世で読んだ小説で、美咲を捕まえる場所だった所!」

 「本当に運命って感じだよね~。 ねえ、美咲のイラストが、絵だけ見たらかわいいシーンなのに!」

 「小説を読んだ後だと、ホラーに感じるよね~」


 もはや、意思が繋がりすぎて、話し方も、声のトーンも、同じになっていました。 瑞稀はことねの目を見ます。 ことねの目は、優しくて、温かい瞳をしていました。 そして何より瑞稀のことを、まっすぐに見ていました。 もっと、ことねと仲良くなりたい。 そのとき、瑞稀はいい提案を思いつきました。


 「ねえ~ことねちゃん! 学校の部活決まってる? よかったら、私が創設する部活に入らない?」

 「いいね! どんな部活か当ててみせるね! のんびり推活部でしょう!」


 正解と言わんばかりに、瑞稀は、ことねに抱きつくのでした。


 『ようこそ! のんびり推活部へ』

 「ことねと、委員長。 いつの間に仲良くなったの?」

 「ことね様! 今からでも、遅くありません! ここから離れましょう! 奴は腹黒です!」

 「男は俺だけか⋯⋯これが俗に言うハーレムなのか?」

 『そして、こちらが、顧問の今川先生で~す』

 「今川で〜す。 よろしく!」


 瑞稀が今川先生と出会ったのは、この前のこと。


 瑞稀は徹夜したから、睡眠不足になってしまいました。 


 理由は瑞稀曰く、ゲー⋯勉強だそうです。 しかし、彼女の発言を当てにしない方がいいでしょう。


 授業中先生にお願いして、ふらふらになりながら保健室に向かうと、そこにいたのは、今川先生でした。


 「あら? 顔色が悪いわね⋯⋯寝不足かしら?」

 「⋯⋯はい。 そんな所です⋯⋯」

 「⋯⋯どうして、夜更かししたの?」

 「⋯⋯えっと。 勉強しててですね⋯⋯」

 「ふーん」

 「⋯⋯ははは」

 「⋯⋯まあ、いいでしょう。 夜更かしは程々にね。 委員長さん」

 「ありがとうございます⋯⋯」


 ということがあったそうです。 それで後日、瑞稀が「顧問になって」ってお願いしたら「いいわよ」って今川先生が答えてくれたそうです

 

 『みんなでのんびり、活動しようね~』

 「ちなみに活動内容は、帰宅して推活です!」

 「『それ! ただの帰宅部!』ですわ!」


 瑞稀は笑いました。 作戦成功! 見事、部活を創設することに成功するのでした。

 

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