表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
原作では破滅の悪役令嬢〜でも色々違います?(再編集版)  作者: Masa(文章力あげたい)
外伝 バッドエンドストーリー ひとみの野望

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
106/112

狂人たちの化かし合い

 神子様の復活のためには、大きな絶望が必要だ。 ありったけの絶望を、だ!


 「倉石瑞稀。 テメには、櫻井美羽と絆を深めてもらう」

 「……美羽に、何をするつもり? 吉澤ひとみさん」


 警戒心を露わに、アタイを睨みつける瑞稀。


 「なに。 希望を見せてやるのさ! ……そして、絶望の底へ突き落とす。 一度、つかんだ希望が絶望に変わった時、それがエネルギーに変わり、儀式が完成する……」

 「私や美羽にいいことないじゃん! そんなの従う訳……」

 「……実はな。 これは、美羽のためなんだ……」


 まさかのアタイの発言に、瑞稀の目の色が変わった。


 ーー堕ちたな。 一丁上がりだぜ!


 「櫻井美羽は神子様の右腕になるためだけに生まれた存在。 ……しかし、今はどうだ? ただのメイド風情に成り下がってやがる。 神子様を復活させたら、美羽は自分の使命を取り戻すんだ」

 「なるほどね……わかったよ。 私、頑張る!」


 アタイの説明に瑞稀は納得したようだ。 その後、瑞稀は帰って行った。


 ◇◇◇ 瑞稀視点


 「……まさか驚いたよ。 この力を欲しているのが私以外にいたなんて、ぶぶ」


 笑みを堪えきれない。 だって残念だよね? もう、私が持っているのにーー


 「もしもし〜 神子様〜 聞こえますかぁ〜 ギャハハハハハ」


 ◇◇◇


 放課後の校舎。 生徒会室の前で、瑞稀と凛が睨みあっている。 瑞稀の奴。 生徒会用の服を着てやがるぜ。


 「まあ。 ……倉石瑞稀。 今更現れて、なんのつもりかしら。 貴方の場所は、ここにはもうないわよ」

 「えっと。 ……聞いたんです。 黒田凛さん、貴方は代理だって。 ありがとうございました。 もう大丈夫です」

 「……っ!」


 瑞稀の上からの発言に、凛は不意を突かれたようだな。


 「そういうことだから、会議するよ……」

 「……待ちなさい。 今更だって、言ったでしょう? 残念だったわね。 既に、文化祭の内容の変更はできないのよ、私にも忠実な部下がいてね。 貴方達の行為は、筒抜けなのよ。 さあ、どうするのかしら? 無力な生徒会長さん」

 「……そ、そんな」


 凛との会話の後、アタイと瑞稀は空き教室にいた。


 「……なんだよ、瑞稀。 こんな所にアタイを呼び出して」

 「そんなの、ひとみが一番わかっているんじゃない?」


 瑞稀が、アタイににじり寄ってきた。 彼女は、血走った目でアタイを見ている。 

 ーーバレたか。 あ〜あ。 つまんねぇの。


 「……なにがしたいの、ひとみ? 貴方と私は運命共同体のはずだよね? それなのに……意味がわからない……」


 アタイは何も答えなかった。 ただ、弱そうな表情をして、オドオドしているだけ。 


 なぜかって? 誤解させるんだよ。 アタイが駄々の弱い人間だと思わせるんだ。 

 ーー誰にだって? それはなぁ。


 「ねえ、ひとみが何を考えているか知らないけどさ……私はもう引けないんだ。 ……全ては美羽のためなんだから……」


 おお、これは友情か? いいねぇ〜 お前は、アタイの嘘を愚直に信用しているんだなぁ?


 ーーその時だった。 教室に第三者が来た。


 「倉石生徒会長! ひとみさんに何をしているんですか!」

 「……舞香。 君には関係ないことだよ……」

 「ひとみさんが怖がっているじゃないですか!」


 チッ。 やっときやがったか。 桐原舞香ーー


 「……仕方ない、失礼する」


 瑞稀はそういうと、教室から去って行く。


 ーーふんチョロいもんだぜ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ