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世界が滅びかけたので竜は旅に出る  作者: 火川蓮
第六章

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chapter40 迷宮攻略pt.6〜記憶の奥底~

Side:ヴァリアス


兎との戦闘の最中――不意に、脳裏にある光景がよぎった。


「……カさんにもできるはずだよ」


「え? 私にも?」


「だって水魔法使えるでしょ?

あとはイメージを形にするだけだよ」


「イメージを……形に?」


「そう。魔法はイメージを形にして、魔力で変換し、具現化するものだ。

これである程度は発動できる。効率は悪いし、やる者は少ないけどね」


――なんだ、これは。

いや、違う。知っている。

これは――過去の記憶か。

“私がまだ人間だった頃”の。


ブラックドラゴンの言葉が脳裏に浮かぶ。

私は、人間から竜へと転じた異質な存在だと。

父もまた、私の魔法を見て驚いていた。

そして――火に、水。

なるほど。


「水蒸気爆発、か」


私は過去の記憶を信じ、静かに準備へと移った。

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