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世界が滅びかけたので竜は旅に出る  作者: 火川蓮
第六章

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53/63

Quiet talk 迷宮の管理者の思惑

※番外編です

side:迷宮の管理者


幼体のドラゴンがドロップアイテムを回収するのを片目で確認しつつ、次のエリアに罠を仕掛けることにした。

だが、相手はドラゴンだ。生半可な攻撃など通用しない。

ならば、素早い動きで翻弄し、疲弊させてから討つ――その作戦だ。


そう、次の標的は兎の群れ。

ホーンラビットの群れを用意したのだ。

それだけではない。少数だが“上位種”も混ぜた。

スピアラビットとホーンスピアラビットである。

スピアラビットは八匹、ホーンスピアラビットは二匹。


雑魚のホーンラビットが数で圧をかける間に、上位種が攻撃を重ね、ドラゴンにダメージを蓄積させる算段だ。

モニターには、兎たちの攻撃を必死に避けつつ、ブレスを返す子竜たちの姿が映る。

だが、残念ながらその程度の攻撃では仕留められることはない。


爆風の余波で兎が倒れても、私はすぐに補充する。

そのエリアの魔力が尽きない限り、召喚は無限――これぞダンジョンマスターたる迷宮管理者の力。

ワタシは高笑いしながら、冷酷にその様子を眺めていた。

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