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世界が滅びかけたので竜は旅に出る  作者: 火川蓮
第六章

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chapter39 迷宮攻略pt.5〜兎の群れ~

Side:ヴァリアス 

一休みとして次のエリアに入ると、たくさんの兎の群れが出迎えた。

角がついているから、ホーンラビットだろう。

すると、兎たちは私たちを目掛けて襲ってきた。


子竜たちに指示し、私は空中へと逃げる。

そこから攻撃を仕掛けるも、なかなか当たらない。

流石――すばしっこい。私にも当てるのは困難だ。子竜たちに当たるはずもない。


様子を見ると、必死にブレスを吐く子竜たちの姿がある。けれども、攻撃はことごとく空を切っていた。

私は動きを予測してブレスを放つ。

その瞬間――他の兎よりもさらにすばやい個体が目に入った。

攻撃を受ける直前に跳躍し、器用に回避している。


「厄介なやつがいるな」


ざっと見たところ、兎の数は百匹程度。

私たちの攻撃の余波で倒した兎は、すでにドロップアイテムへと変わっている。倒せているなら問題はない。このまま進むだけだ。

しかし、兎たちは跳躍しながらこちらに攻撃を仕掛けてくる。


「お前ら、避けろ!」


私は子竜たちに叫ぶ。

子竜たちはなんとか躱すが、兎たちの猛攻は止まらない。


「なるほど、このエリアはそういうことか」


迷宮のコンセプトは理解できた。

“一種の試練”なのだ。

初めの部屋は、数十を超えるグループのゴブリンたちが襲ってきた。

次の部屋は、ありえないほど多いコボルトたちが襲ってきた。


そしてこの部屋は、俊敏な兎たちを倒すことが試練なのだろう。

ドラゴンに生まれて二百年余、私にとっても、十分に厳しい試練だ。

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