第87話 組み合わせ
第四章
第87話 組み合わせ
歓声が少しずつ落ち着く。
全チームの紹介が終わり、全チーム、控室へと戻って行った。
◇
中央闘技場。
「それでは!」
「団体戦のルール説明を行います!」
観客席から拍手。
毎年見ている者も居る。
初めて見る者も居る。
特に今年は観光客も多かった。
「団体戦は8チームによるトーナメント制!」
巨大な魔法陣が空中へ映し出される。
観客席から歓声。
「各チーム登録人数は8名!」
「試合は三試合!」
「一試合目!」
魔法陣に文字が浮かぶ。
1VS1
「二試合目!」
2VS2
「三試合目!」
3VS3
「この三試合のうち二勝したチームの勝利となります!」
歓声。
拍手。
「なお!」
「同一選手の複数出場は禁止!」
「一度出場した選手はその時点で終了!」
「勝ち進んだチームは、再度、次の試合で編成は組み換えて構いません!」
「ただあくまで、登録の8人での再編成となります!」
なるほど。
観客席からも頷く声が聞こえる。
◇
「つまり」
控室で、モニターのようなもので、組み合わせを見ていたたくろーが言う。
「誰をどこへ出すかが重要なんだな」
「そうなるなぁ」
たにしが頷く。
「戦力だけではなく、采配も重要ってことだな」
団体戦らしいルールだった。
「面白そうだねぇ」
のんちゃんが笑う。
「ねー!」
あいりも元気だった。
「こはるもー!」
理解してんのか?
なお。
二人が出る予定は今のところ無かった。
たぶん。
◇
そして。
司会が手を上げる。
「それでは!」
「団体戦トーナメント発表です!」
歓声。
魔法陣が変化する。
巨大なトーナメント表。
観客席がざわついた。
まず。
上側。
白虎中都市チーム
対
虎眼市チーム
歓声。
続いて。
虎牙市チーム
対
虎尾市チーム
そして。
下側。
冒険者ギルドチーム
対
虎爪市チーム
歓声。
さらに。
最後。
ルノアチーム
対
傭兵混成チーム
「傭兵か」
たにしが呟いた。
「どうなんだろうな?」
たくろーが顎に手を当てて言う。
「さっき、壇上では一番向こう側にいたからなぁよく見えなかったけど」
のんちゃんが思い出しながら言う。
「見たことある感じ?」
「顔見知り?ランカーってこと?」
「いや、じゃなくてー」
「白髪に目隠ししてるのとかー」
「ツルッパケにマントのやつとかー」
「オレンジの道着みたいの着てるやつとかー」
「麦わら帽子で、半ズボンのやつとかー」
「あとは…」
「のんちゃんもういい…」
うん、有名っちゃ有名だな。
「色々問題ありそうな相手だな…」
たくろーが呟いた。
「強そう!」
あいり。
「つよそう!」
こはる。
素直だった。
◇
その時。
司会が続ける。
「なお!」
「個人戦予選も本日開催されます!」
歓声。
観客席が沸く。
「お」
たにし達も見る。
「ちょっと行ってくるわ」
のんちゃんが笑った。
全く緊張していない。
「ママ頑張ってー!」
あいり。
「がんばれー!」
こはる。
のんちゃんは笑いながら、手をヒラヒラ振って出て行った。
◇
武闘大会。
最初の試合。
まずは個人戦予選。
初戦、のんちゃんは、相手を弓で“殴って”完勝していた。
使い方合ってんの?
そして。
その先には団体戦が待っていた。




