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オフ会してたら異世界に飛ばされたのでゲーム脳で生き抜いてみる  作者: 元 智
そして進む

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 第85話 開会式 1

第四章


 第85話 開会式 1


朝食を終え。


ルノア組はカエデの案内で城を出た。


白虎の街は朝から賑やかだった。


屋台。


商人。


観光客。


そして。


武闘大会を見に来た人々。


普段より明らかに人が多い。


「すごーい!」


「あっちもひとー!」


あいりとこはるが忙しい。


右を見る。


左を見る。


また右を見る。


いつものだった。


「迷子になるなよ」


たくろーが声を掛ける。


「ならない!」


「ならなーい!」


すっかりパパ定着。



そのまま大通りを進む。


やがて。


見えてきた。


「おぉ……」


ひーちゃが思わず声を漏らした。


巨大だった。


円形の建物。


高い外壁。


白い石造り。


街のどこからでも見えそうな規模。


白虎闘技場。


武闘大会の会場だった。


「でかいねぇ」


のんちゃんも見上げる。


「城と同じくらいあるんじゃない?」


「あるかもな」


たにしも頷いた。


近付くほど大きい。


そして。


人も多い。


入口だけで数千人は居そうだった。


「すげぇ……」


今度はあっくん。


だが見ているのは会場ではない。


屋台だった。


「分かってた」


たくろーが呟く。


会場周辺。


屋台だらけだった。


肉。


魚。


菓子。


酒。


何でもある。


あっくんの目が輝いていた。


危険だった。


そのまま会場へ入る。


通路。


階段。


そして。


観客席へ出た瞬間。


全員。


少しだけ言葉を失った。


「おぉ……」


巨大。


本当に巨大だった。


中央には広い闘技場。


その周囲を囲む観客席。


上段までびっしり続いている。


既に多くの席が埋まっていた。


歓声。


笑い声。


屋台の呼び込み。


祭りの空気だった。


「すごーい!」


「おっきー!」


あいりとこはるは大興奮。


その時。


遠くから声。


「姐さぁぁぁぁぁん!!」


全員振り向く。


居た。


若頭だった。


観客席。


しかもかなり目立つ場所。


「あいつら」


のんちゃんが呟く。


「のんの姐さーん!!最強みせたれえええ!」


「俺等の時のようにしばいたれええ!!」


「のんの姐さーん!!全国制覇っすー!!」


若頭。


アフロ。


ドレッド。


スキンヘッド。


朝から全開だった。


周囲の観客が引いている。


そしてのんちゃんを見てなにやらヒソヒソ。


「姐さん全国デビューおめ」


れんかが言う。


「あいつらからしばきたい」


のんちゃんちょっと顔が赤い。


「お嬢もがんばれー!!」


「れんかお嬢!!俺の時みたいに無表情でやってまぇ!!」


「無慈悲のれんか!!空気も敵も凍らせる女れんかあああ!!」


「最強母娘のん!れんか!!いてこましたれええええ!!」


若頭達、良かれと思い。エールを送る。


周囲の観客、れんかとのんちゃんを見てヒソヒソ。


「れんかお嬢も全国区おめ」


のんちゃん、ニヤニヤ。


「ママ、援護して」


れんかが詠唱しだす。


さすがにたくろーが止めた。



場内に鐘の音が響く。


ゴォォォォン。


ゴォォォォン。


ゴォォォォン。


歓声が少しずつ静まっていく。


「始まるみたいだねぇ」


ひーちゃが言った。


中央闘技場。


大きな壇上。


そこへ一人の女性が歩いていく。


お豆ちゃんだった。


歓声。


拍手。


口笛。


会場が揺れる。


領主は人気者だった。


お豆ちゃんは手を振る。


満面の笑顔。


そして。


魔導拡声具を受け取った。


「おはよー!!」


会場が沸いた。


「おはよー!!」


アイドルのライブか。


お豆ちゃんは満足そうに頷いた。


「今日は!」


「白虎武闘大会だー!!」


大歓声。


地鳴りのようだった。


「個人戦!」


歓声。


「団体戦!」


さらに歓声。


「いっぱい戦って!」


「いっぱい食べて!」


「いっぱい飲んで!」


「いっぱい楽しんで!!」


大歓声。


「それじゃ!」


お豆ちゃんが拳を突き上げる。


「武闘大会!」


一拍。


そして。


「開幕ー!!」


歓声が爆発した。


空気が震える。


観客席が揺れる。


白虎最大の祭り。


その幕が上がった。


そして。


開会式は続く。


各チームの入場紹介が始まろうとしていた。



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