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オフ会してたら異世界に飛ばされたのでゲーム脳で生き抜いてみる  作者: 元 智
そして進む

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 第78話 着陸

第四章


 第78話 着陸


「うわぁぁぁ!!」


「ドラゴンだ!!」


「逃げろ!!」


「騎竜部隊か!?」


「戦争か!?」


白虎の中央広場は大騒ぎだった。


無理もない。


巨大なドラゴンが空から降りてきたのだ。


しかも真っ直ぐ広場へ。


兵士達も慌ただしく動いている。


市民達は距離を取る。


商人達は商品を抱える。


子供達は泣く。


犬は吠える。


完全に非常事態だった。


その中心へ。


ヒトデがゆっくりと降下する。


巨大な翼が風を巻き起こす。


ゴォォォォ……


砂埃が舞う。


人々が目を覆う。


そして。


ドォン。


ヒトデが着地した。


広場が揺れる。


「うわっ」


「近くで見るとでけぇ!」


「本物じゃねぇか……」


ざわつきは収まらない。


むしろ酷くなった。


当然だった。


問題はここからだった。


ドラゴンの背中の人影が降りてくる。


まず。


「とうちゃーく!!」


あいり。


市民達が固まる。


続いて。


ひょいっと降りてくるひーちゃ。


「すごい人だねぇ」


のんびり。


次。


本を抱えたれんか。


巨槌を担いだあっくん。


大盾のたくろー。


弓を背負ったのんちゃん。


双剣のたにし。


そして最後に。


ヒトデの鼻先から滑り降りてくるこはる。


市民達。


さらに混乱。


「なんだあいつら」


「ドラゴン飼ってるぞ」


「飼ってるのかあれ」


「逆じゃないか?」


誰も分からない。


本人達もよく分かっていない。


その時だった。


「たにしぃぃぃちゃあああぁぁん♡」


聞き覚えのある大声。


赤い何かが飛んできた。


速い。


とても速い。


「あ」


たにしが気付いた時には遅かった。


どごぉん!!


抱き着かれた。


吹っ飛んだ。


「ぐえっ」


地面を転がる。


「会いたかったぞぉぉぉぉ♡」


お豆ちゃんだった。


広場。


静まり返る。


「え?」


「赤い彗星?」


「領主様?」


「領主様だよな?」


兵士達も困惑していた。


白虎の領主。


お豆ちゃんである。


そんな人物が。


全力で抱き着いている。


見知らぬ男へ。


「相変わらずだなぁ」


たくろーが呟く。


「だねぇ」


のんちゃんも苦笑する。


「たにしちゃん!!」


お豆ちゃんは満面の笑みでたにしの肩を掴む。


「歓迎会だぞ!!」


「まだ昼だぞ」


「昼からだぞ!!」


「そうかぁ……」


嫌な予感しかしなかった。


その横で。


兵士の一人がぽつりと呟く。


「領主様」


「なに?」


「お知り合いですか?」


お豆ちゃんは満面の笑みで答えた。


「ルノアのやつらだ!」


たにしはため息をつく。


「いや、通達しとけよ」


白虎。


相変わらず騒がしかった。

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