表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オフ会してたら異世界に飛ばされたのでゲーム脳で生き抜いてみる  作者: 元 智
そして迷う

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
82/105

 第74話 装備更新

第三章


 第74話 装備更新



カンカンカン!!


昼。


工房区画。


すでに騒がしかった。



机の上には。


ヒトデ素材。


鱗。


牙。


爪…などなど。


そして大量の設計図。



「すごいやる気だな」


たにしが苦笑する。


「遠征前ですからね!!」


スズが胸を張った。


「装備更新イベントです!!」


「急なゲーム感」


れんかが呆れる。



「まず誰から聞く?」


たくろーが図面を広げながら言う。


「タンクからです!!」


スズ即答。


「じゃ、俺からか」


たくろーが答える。


「希望あります!?」


スズが身を乗り出す。


「丈夫で長持ち」


「雑です!!」


スズが叫んだ。


「いやでも実際そこだろ」


「白虎の連中、火力高そうだし」


「なので考えてます!!」


スズが勢いよく図面を叩きつける。


「竜鱗大盾です!!」


「うわロマン」


のんちゃんが笑った。


「ヒトデちゃんの鱗、耐衝撃性能イカれてるんですよ!!」


「しかも魔力通るんで、防御魔法との相性も最高です!!」


「100人乗っても壊れません!」


乗らないから。


「重さは?」


たくろーが聞く。


「そこ今調整中です!!」


「よしじゃぁそこら詰めよう」


シゴデキ会話。


「次、のんちゃん」


たくろーが視線を向ける。


「うーい」


「希望ある?」


「軽くして」


「あと動きやすく」


「あと火力」


うん、脳筋。


「防御は?」


スズが聞く。


「避ける」


「感覚派すぎ」


れんかが呆れた。


「弓も更新したいねぇ」


のんちゃんが言う。


「ヒトデ素材なら、もっとしなり良くならない?」


「なります!!」


スズが即食いつく。


「髭も拝借してあるので、弦も強化します!!」


ヒトデ、拝借させすぎだろ。


「あとナイフ類も増やします?」


たくろーがメモを取る。


「投擲用も欲しいか?」


「あ、それいい」


完全に実戦派だった。



「次、れんか」


「……」


本を読みながら顔だけ上げる。


「言うてもドラゴン素材で使えるようなのは少ないか」


たくろーが短く聞く。


「軽く」


「うん」


「目立たなくていい」


「うん」


「魔力通ればいい」


「装備で言うと魔導書とローブだしなぁ」


たくろーが頷く。


「となると魔力強化の装飾系か」


「それでいい」


「火と氷メインなら、魔力変換効率上げるか」


「それがいい」


会話が早い。


「次、ひーちゃ」


「はぁい」


「杖どうする?」


たくろーが聞く。


「持ち運びやすいのがいいですねぇ」


「今の木の杖、かさばるのでぇ」


「持ってるとこ見たことないが」


「採集用バックに入れっぱなしぃ」


「なるほど…」


装備とは。


「性能面は?」


スズが聞く。


「回復の補助かなぁ?なくてもいいけどぉ」


「あとかわいいの」


「そこ重要なんだな」


「でもぉ」


ひーちゃがにこにこしながら言う。


「ヒトデちゃん素材なら、殴っても強そうかもぉ?」


一瞬止まる。


「……え?」


「回復しながら殴れそうかなぁ?」


「物理ヒーラー爆誕」


たにしが真顔になる。


「いやでも実際、強度ヤバいんですよ!!」


スズが乗っかる。


「鈍器運用できます!!」


「ヒーラーとは」



「次、あっくん」


「んー?」


「武器どうする?」


たくろーが聞く。


「包丁」


「一旦料理から離れてくれ」


「巨槌は?」


「使うけどー」


「ハンマーは肉が柔らかくなるならどんなんでもいい」


「包丁が料理人の武器。こだわる」


もう、ブレないね。うん。


「ヒトデ素材包丁……」


スズが震える。


「ギコギコしません!スーッと!なやつですね!!」


「お前なんでそんな嬉しそうなん?」


「……で、たにしくんは?」


たくろーが聞く。


「おれ?」


たにしが首を傾げる。


「なんでもいいけどなぁ」


「確かに、その辺のモンで戦ってた記憶しかないな」


たくろーが苦笑する。


「あーでも、双剣が若干慣れてっかもなぁ」


たにしが顎へ手を当てる。


「確かに、色んなモン両手で使ってた感はあるな」


たくろーも頷いた。


「斧二本とかやってたし」


「鍋とツルハシ持って戦ってたこともあったよねぇ」


のんちゃんが笑う。


「双剣って言うか、両刀遣い」


「れんか。それはちょっとなんか語弊がある」


「たくろーにバックハグされてた」


「お前!意味わかってていってんだろ!!」


「つまり器用万能型ですね!!」


スズの目が輝く。


「いい風に言うな」


たくろーが頭を掻いた。


「双剣ベースで、予備武器多めにするか?」


「んー、色々持ち歩くのめんどいな。2本でいいわ」


「了解」


「よし来たぁぁぁ!!」


スズが図面へ飛びつく。


「ヒトデ双剣作ります!!」


「名前、弱そう」


れんかがぼそっと呟いた。


「あいりも装備欲しい!」


あいりが身を乗り出す。


「いや、あいり戦闘しないだろ?」


たくろーが言う。


「しなくても欲しい!」


「マント!!」


即答。


「あと剣!!」


「戦わないよな?」


たくろーが確認する。


「かっこいいじゃん!!」


「ゴーグルも欲しい!!」


「スズみたいなの!」


「分かってますねぇ!!」


スズが握手した。



「こはるのも!作ってあげて!」


あいりが言う。


「こはるにもかぁ。いらんだろ」


「仲間はずれかわいそう!」


「わかったわかった」


諦めたくろー。甘い。


「こはる、どんなのがいい?」


ひーちゃが優しく聞く。


「んー…」


とこはるは考え。


「ひとでになりたいー」


ふわっと答える。


「難題来たな……」


たくろーが呟く。


「キラキラでー」


「ふわふわでー」


「あったかいのー」


「…うん、全くわからん」


たくろーが真顔で困る。


「いや待ってください……」


スズが急に真顔になる。


「ヒトデとこはるちゃんの親和性考えると……」


「軽量化して……」


「魔力循環を……」


「あーじゃぁそれはスズに任せるわ」


たくろーが丸投げた。


「了解です!!」


スズが叫ぶ。


「……まぁ楽しそうだしいいか」


たにしが苦笑しながら言う。



「たくろーさん!!」


スズが図面を抱えながら叫ぶ。


「時間足りません!!」


「だろうな」


「徹夜です!!」


「だろうな」


「燃えてきましたぁぁぁ!!」


スズの目が完全に職人だった。


「こっちは素材整理しとくか」


たくろーも立ち上がる。


「鱗は防具系」


「牙と爪は武器回すぞ」


「了解です!!」


会話が早い。


完全に仕事モードだった。


「おぉー……」


あいりが目を輝かせる。


「なんかほんとに冒険前って感じ!!」


「かんじ!」


こはるも真似して手を上げた。


「白虎行く前に工房が死にそうだけどねぇ」


のんちゃんが笑う。


「いや実際死ぬっすよこれ」


スズが真顔で返した。


「人数多すぎます!!」


「自分で全員分作る気になったんだろ」


たくろーが呆れる。


「でもぉ」


ひーちゃが楽しそうに工房を見回した。


「なんだか文化祭前みたいだねぇ」


その言葉に。


「あー……」


「確かに」


「わかる」


妙にしっくり来た。



遠征。


武闘大会。


ドラゴン移動。


装備更新。


大イベント前。


なのに。


空気はどこか。


学生の旅行前みたいだった。



「よし!!」


のんちゃんが立ち上がる。


「白虎行くまでにテンション上げてくぞぉー!!」


「おー!!」


あいりが両手を上げる。


「おー!!」


こはるも続く。



その横で。


「……まずは徹夜確定ですね」


「だなぁ」


工房組だけは現実を見ていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ