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オフ会してたら異世界に飛ばされたのでゲーム脳で生き抜いてみる  作者: 元 智
そして迷う

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 第67話 視察と招待状

第三章


 第67話 視察と招待状


コンコン。


早朝。


村長宅。


「うーい」


たにしが玄関を開ける。


そこに立っていたのは。


「お久しぶりです」


カエデだった。


その後ろに、整列したアマゾネスが十人ほど。


「……多くね?」


たにしが即ツッコむ。


「同行者です」


カエデは短く言った。



「おー、カエデー。おはよー。どーしたん?」


のんちゃんが欠伸しながら顔を出す。


「おはようございます」


カエデは淡々と返す。


「ドラゴンが噂になってましたので、その確認に」


「あーね」


たにしがため息をつく。



リビングに通す。


いつもの村長宅。


いつもの生活音。


パンの匂い。


湯気。


日常。


ただ一つ違うのは。


“圧だけが増えている”ことだった。


アマゾネス軍団は一切座らない。


立ったまま、周囲を観察している。


「落ち着かねぇなこれ」


たにしがぼそっと言う。


「慣れてください」


カエデは即答した。



「で?」


たにしが聞く。


「ドラゴン見に来たのは分かるけど」


カエデは一度だけ頷く。


「確認は完了しています」


「早いな」


「本物でした」


「だろうな」



カエデは懐から紙を取り出す。


「あと、もう一つ」


「それが本題だろ」


「はい」


即答だった。



紙をテーブルに置く。


「姉様からの招待状です」


空気が少しだけ重くなる。


「……嫌な予感しかしねぇ」


たにしが顔をしかめる。


「内容は?」


のんちゃんが軽く聞く。


たにしは、しぶしぶ封を開けた。


「たにしちゃんへ」


「元気ですか?」


「私は元気です」


「最近よく夢に出てきます」


「これは運命だと思います」


「だから、武闘大会しようよ!」


一拍。


「だから?」


たにし沈黙。


「お豆ちゃんぽいわあ」


のんちゃんがテーブルを叩いて爆笑する。


「文章力、あいり以下」


れんかが紅茶を飲みながら言った。


「要するに?」


たくろーがカエデを見る。


「近々、白虎中都市で白虎選抜武闘大会が開催されます」


カエデは淡々と説明する。


「各諸侯の有力者が参加を表明済みです。つきましては、ルノアの皆様にも参加をお願いしたく」


「この手紙意味あんの?」


たにしが真顔で言う。


「補足として」


カエデは続けた。


「“来なかったら迎えに行きます”とも言っていました」


「招待とは……」


たにしが天井を見る。



「お豆ちゃんも出るんだよね?」


のんちゃんが興味深そうに聞く。


「はい、もちろんです」


カエデは頷く。


「リベンジチャーンス!」


楽しそうに、のんちゃんは笑った。


「ママ、悪い顔してる」


れんかが呆れたように言う。


自分も巻き込まれる未来が見えている顔だった。



「それではこれで」


カエデは立ち上がる。


「もう帰んの?」


のんちゃんが聞く。


「いえ、少し村を見せて頂いてからと」


「じゃぁ案内するよ」


「助かります」


「あ、忘れるところでした」


カエデは思い出したように懐から封筒を取り出し、たくろーへ渡した。


「これは?」


「招待状です。日時などの詳細が記載されています」


たくろーは苦笑しながら受け取る。


たにしは手元の紙をヒラヒラさせながら。


「じゃぁこれはなんなんだよ?」


カエデは少しだけ考えて。


「恋文?でしょうか?」


真顔だった。


少し考えるたにし。


「もう一回言うけど、この手紙、意味あんの?」


「ひゅーひゅー」


れんかは棒読みで言いながら、紅茶だけ持って部屋へ戻っていった。

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