第65話 ドラゴンと朝の問題
第三章
第65話 ドラゴンと朝の問題
「デカいよな?」
朝。
村長宅リビング。
たにしが卵を見ながら言った。
ドラゴンの卵。
でかい。
そして当然のようにリビングにある。
「慣れれば普通」
れんかがどうでも良さげに言う。
「慣れる前提で生活回ってんの怖いんだが」
その横。
ハナが卵に寄りかかって寝ている。
あいりとこはるはその横でゴロゴロしている。
「完全にベッド化してるな」
「ぽかぽか」
こはるは満足そうだった。
「まぁ生活導線は殺してるな」
たくろーがコーヒーを飲みながら言う。
「でも、こはるがべったりだしねぇ」
と、のんちゃんが欠伸しながら入ってくる。
「朝ごはんできたよー」
あっくんが現れる。
キノコのサラダとパンとスープ。
「この村ほんと、飯だけは平和なんだよねぇ」
のんちゃんが伸びをする。
「ドラゴンの卵がある時点で平和かぁ?」
たにしが苦笑する。
その時。
卵が。
コツ。
と鳴った。
「……今の」
全員が止まる。
「なんか鳴ったぞ今」
「卵だよな?」
「普通に鳴ったよな?」
全員が卵を見る。
「コツコツ!」
「こつこつ!」
あいりと、こはるのテンション何やら爆上がり。
「ふふふ…こはるがお腹蹴ってたの思い出すなぁ」
「ほんとねぇ」
ひーちゃとのんちゃんが微笑みながらこはるを見る。
「まぁ…寝床っぽいもん、ルークに頼んで作って貰うかぁ」
たにしも、柔らかい目でそれを見つめていた。




