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オフ会してたら異世界に飛ばされたのでゲーム脳で生き抜いてみる  作者: 元 智
そして進む

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 第93話 準決勝 第一試合

第四章


 第93話 準決勝 第一試合


午後。


白虎闘技場。


歓声。


拍手。


熱気。


準決勝。


虎牙市チーム。


対。


ルノアチーム。


本日の最終戦がいよいよ始まろうとしていた。



中央舞台。


司会が声を張る。


「準決勝!!」


歓声。


「第一試合!!」


さらに歓声。


「一対一!!」


会場が沸く。



ルノアベンチ。


「れんか」


たくろーが呼ぶ。


「ん」


れんかが立ち上がる。


やる気は無い。


いつも通りだった。


「負けるなよ」


たにし。


「負けたら帰る」


れんか。


「れんかが負けたら、あいりとこはるに無理させることになるな」


たくろー素知らぬ顔で言う。


「大人って汚い」


れんかが少しだけ嫌そうな顔をした。



「ルノアチーム代表!!」


司会が叫ぶ。


「氷炎の黒猫!!」


歓声。


「れんか!!」


拍手。


歓声。


れんかは面倒そうに舞台へ上がる。


若頭達も当然騒いでいた。


「れんかお嬢ぉぉぉぉ!!」


「いてこましたれぇぇぇぇ!!」


「無慈悲モードだぁぁぁ!!」


うるさい。


れんかは聞こえないフリをした。



対する虎牙ベンチ。


ドラちゃんが肩を竦める。


「頑張れよ」


「言われなくてもですわ」


少女が立ち上がった。


赤と青。


左右で色の違う長い髪。


細身。


魔術師服。


杖。


そして。


妙に気合いが入っていた。



「虎牙市チーム代表!!」


司会が叫ぶ。


歓声。


「炎と氷を操る天才魔術師!!」


歓声。


「前期魔法学園首席卒業!!」


さらに歓声。


「カヌレ!!」


大歓声。



挿絵(By みてみん)




カヌレは優雅に一礼する。


その姿に観客席から歓声が飛ぶ。


美少女だった。


かなり。


そのまま舞台中央へ歩く。


そして。


れんかを見る。


数年越し。


ついに。


ついに。


この時が来た。



「お久しぶりですわ」


笑顔。


自信満々。


れんかを見る。


れんかも見る。


数秒。


沈黙。



「だれ?」


れんか。



カヌレ固まる。



「覚えてませんの?」


カヌレ。


「うん」


即答。



静かになる。



「うん?」


カヌレ。


「うん」


れんか。



カヌレの笑顔が引きつる。



「わたくしですわ!」


杖を指差す。


「カヌレですわ!!」


「魔法学園ですわ!!」


「同窓生ですわ!!」



れんか。


少し考える。


本当に考える。


「だれ?」



「あれ、マジなんだよねぇ。れんか興味ないこと全く覚えない」


相手が可哀想。とのんちゃん爆笑中。



カヌレ。


衝撃。


「なっ!?」



カヌレは震えていた。


怒り。


悲しみ。


悔しさ。


色々混ざっている。



「わたくしは!」


声を張る。


「あなたが休学した後!」


「首席になりましたの!!」



「そう」


れんか。


「そうって何ですの!?」


「あなたを超えるために!」


「必死に勉強して!」


「必死に魔法を学んで!」


「必死に努力して!」


「首席になりましたのよ!?」


れんか。


少し考える。


「偉いね」


「くっ!……くやしくありませんの!!」


「なにが?」


れんか、心底キョトン顔



虎牙ベンチ。


ドラちゃんが顔を覆う。


「あー……」


知っていた。


こうなる事を。


「あの子挑発上手いっすね…」


虎牙メンバーの一人が感心する。


「ところが、あれが素なんだぜ?怖いだろ?」


ドラちゃんが苦笑する。


「カヌレがんばれ…」


メンバーの一人が小さく応援した。



カヌレは杖を握る。


深呼吸。


落ち着け。


落ち着くのです。


目的を忘れてはいけませんわ。


そして。


改めて構える。


「今日こそ証明しますわ」


真剣な瞳。


炎と氷の魔力が揺れる。


「わたくしが!」


「あなたより上だと!!」


れんか。


「別にいいよ」


「良くありませんわ!!」



レフェリーが手をあげる。


「準決勝!第一試合!」


「開始!!」


因縁の?対決が今始まる。

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