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オフ会してたら異世界に飛ばされたのでゲーム脳で生き抜いてみる  作者: 元 智
とりま生きる

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 第10話 汚物はヒャッハーだー!

一章 

 第10話 汚物はヒャッハーだー!


「……なんで俺が一番レベル低いん?」


 街道へ向かう道中。


 たにしは納得いかない顔をしていた。


「知らんし」


 のんちゃんが即答する。


「いやだって俺村長だぞ?」


「村整備ばっかしてたもんなぁ。あと間取りの妄想」


 たくろーが笑う。


「雑草抜きとか大事だろ!畑大事じゃん!快適な憩いのスペース重要じゃん!」


「社会貢献ではある」


「戦力にはなってない」


「ひどっ!?」


 れんかがUIを見ながら呟く。


「たにし、レベル3」


「改めて言うな」


「ちなみに私12」


「上がりすぎぃ!」


「ママ15だよ」


「お前ら狩り行きすぎだろ!」


 のんちゃんは肩を竦めた。


「だって普通に楽しかったし」


「ゲーム慣れしてるやつ怖ぇ」


 ひーちゃが苦笑する。


「私は10くらいだよぉ」


「十分高いわ」


「薬草採取でも経験値入るしね」


 たくろーも頷く。


「俺13」


「あっくん留守番なのに10超えてたぞ」


「料理経験値らしい」


「料理で強くなる世界なんなん?」


 ◇


 街道近くの森。


 木陰へ隠れながら、

たにしは小声で言った。


「……なぁ」


「ん?」


「山賊って、人だよな?」


 空気が少し静まる。


「まぁ見た目は」


 のんちゃんが答える。


「ゲームだと普通に倒してたけどね」


「血とか出てなかったし」


 たくろーが腕を組む。


「ドロップ品になって消えてたな」


「でも今、結構リアル寄りじゃん?」


「野ウサギとかスライムだと、エンカウントすると互いの頭にゲージ出るんだよねぇ。」


「人型とはまだやったことないからなぁ」


のんちゃんと、れんかが少し神妙な顔で言う。


「もし普通に人だったやれっかなぁ…」


 沈黙。


 ひーちゃが少し不安そうに呟く。


「……痛そうだったら嫌だなぁ」


 その時だった。


『ヒャーッハッハッハ!!』


「来た!」


「全ての不安を吹き飛ばすテンプレ笑い!」


 木陰から飛び出してきたのは、

見るからに雑魚山賊だった。


 ボロい革鎧。


 無駄にトゲ付き肩当て。


 片手剣。


 数は10人ほど。


 そして妙にいい笑顔。


「ここを通りたきゃ金目の物を置いていきなァ!」


「テンプレ山賊すぎる」


 たにしが逆に感心する。


「なんだテメェら!その反応!」


「いやちょっと感動してる」


「感動!?」


 山賊が困惑した。


「襲われてる自覚ある?」


「心置きなく抵抗出来そうで安心はしてる」


「いや聞いてねぇ!」


 のんちゃんが弓を構える。


「で、どうする?」


「とりあえず戦うしかないんじゃ?」


 たくろーが盾を持ち上げる。


 その瞬間。


【戦闘開始】


 頭上に体力ゲージが出現する


「うわほんとに出るんだ」


「ゲームだなぁ」


「いや感心してる場合!」


 ◇


「ヒャッハー!!」


 山賊が突っ込んできた。


「うおっ」


 たにしは慌てて剣を構える。


 ガキン!!


「いてぇ!」


「防げてはいる!」


 たくろーが前へ出た。


「たにしくん下がれ!」


「やっぱ俺だけ戦力外扱いなん!?」


「レベル3だから!」


「数字で殴るな!」


 その横。


 ヒュン!!


「ぎゃっ!?」


 のんちゃんの矢が、

山賊のリーダー格と思われるキャラの頭を直撃した。


「うわ強っ」


「ヘッショナイスー。普通にエイムいいな」


「FPS勢だから」


「納得した」


 さらに。


「ファイア」


 れんかが杖を向ける。


 ボッ!!


「熱ァァァ!?」


追撃で10人ほどを丸ごと焼く。


それだけで、ほぼほぼ賊の体力ゲージは削られてしまう。


「容赦ねぇ!脊髄反射母娘怖ぇよ!」


「風呂のため」


「原動力も怖ぇよ!」


 山賊はフラフラになりながら叫ぶ。


「くっ……!覚えてやがれぇ!!」


「テンプレ!」


「残念ながら、たにしくんは人の名前と顔、大体でしか覚えない」


「オツムまで弱い子みたいな追撃やめて!」


 逃げようとした瞬間。


 のんちゃんの矢が地面へ突き刺さる。


 ピタッ。


 山賊が止まった。


「降参する?」


 にっこり。


 笑顔だった。


 でも目が怖い。


「は、はいぃ……」


「よし」


「脅し方が山賊側なんよ」


 たにしがツッコむ。


 ◇


「で、どうするこいつら」


 縄で縛られた山賊が正座していた。


「いや普通に人だな……会話成立するし」


 たにしは困惑する。


「でもNPC感すごいよ?」


 のんちゃんが山賊をつつく。


「こいつだけ名前、“山賊若頭”だし、残りは山賊ABCD…」


「雑ぅ!」


 その時。


【対象が降伏しました】


【勧誘可能】


「うわ出た」


「こんなのに、仲間になりたそうにこっちを見られてもなぁ」


 たくろーが笑う。


 山賊連中は半泣きだった。


「お、俺たちゃぁもう悪いことしません!」


「テンプレだなぁ」


「働きます!荷運びできます!」


「おぉ」


 たにしは少し考える。


 そして。


「10人もいらんがなぁ……まぁ、人手足りねぇけど…賄う余裕はなぁ」


「問題ないっす!しばらくは通いでいけるっす!自給自足するっす!」


「なにそのスキマバイトみたいな降服…」


「採用?」


 のんちゃんがモヒカンを三つ編みにして遊びながら聞く。


「まぁ…採用だなぁ」


 その瞬間。


【NPC 山賊若頭とその子分 が友好NPCになりました】


【開拓ポイント+200】


「うおっ!?」


「でっか」


「風呂いける!」


 れんかが即反応した。


「お前ほんと風呂基準だな!?」

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