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第一章『勿忘草』 十八と四分の一節『試験本番~レナグと弓~』

話の都合上、長さが四分の一ぐらいになってます。明日、明後日、明々後日と連続で投稿するのでご容赦を。

では、また明日

十八と四分の一節『試験本番~レナグと弓~』



 試験開始直後、僕たちは打ち合わせ通りそれぞれの役割を果たすため散開する。


「じゃあ、またあとでな!」


 そう不安を押し隠すように声を張った。やれることはやる。こんなとこで止まってたら目的を果たせないまま全部終わってしまう。ああ、怖い。できることなら全部投げ出してしまいたい。でも、僕はそれを許さない。


 四百メートルほど走っただろうか。


「さてと」


 ポイントについた僕はそそくさと準備を始める。


 事前に準備していた特別加工された携帯式の長弓を出す。なぜか財布の重みがゼロに近かったことを思い出す。


 折りたたまれていたその長弓はミクリアを除く三人が持っているものだ。通常の“最大射程”が三百メートルなのに比べ、これは携帯式にもかかわらず“有効射程”が五百メートルを超えている。


 暫くして、そろそろかと感じた。一気に前髪がペタリとたれてきたからだ。

合図だ。


 矢をつがえ斜め五十度程まで腕を上げる。一度深呼吸をする。そして、ゆっくりと、力強く弦を引く。ぴんと張られたそれは、緊張感という、今この状況にぴったりの言葉を思わせた。


「六、七、八、九……十」


 十数え、張り詰めた緊張を全開放する。キャインッと音を立て矢がとぶ。


「こっちは練習通り。あとは頼んだミクリア」


 内心喜びつつも、僕はすぐに次の行動に移った。

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