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第六百八十一話

 パーシオン軍の捜査が行われる。

 ドローンは銀河帝国からすれば旧型もいいとこ。

 やっぱりゴリゴリに絶滅戦争繰り返してた地域は技術の発展度合いが違う。

 全方面に嫌われてるラターニアやプローンの周辺国と比べたらあまりにも危機感がない。

 鍋とか包丁とかワンコインショップ向けの製品は生産技術高いんだけどね。

 それでも労働者のやる気がないから実質普通。

 なんだろうか。この残念な国。

 まずは現行犯の犯人を尋問……しようとしたら自決した。

 自分の頭を撃ち抜いて……って、あれさ、手が震えて失敗するんだよね。

 データログでもゾークに殺される前に自殺して頭撃とうとした勢の四割くらいが自決に失敗した。

 銃口口の中に入れるのが失敗がないやり方。

 だから他殺だよねとは思ってた。

 見張りはどこかに行っちゃうしさ。

 でも蜘蛛型ドローンでばっちり撮影したのね。

 はい、見張り三人くらいで押さえつけて頭撃って殺害ね。

 パーシオン軍でもまだ信用できる勢力って聞いてたんだけど……。

 パーシオン軍は誰も信用できないってことね。

 俺、こういうの嫌い!

 はい粛清の嵐!

 逮捕者多数。

 信用できるクロノス軍が取り締り担当。

 俺は先頭に立って軍の高官どもの家を訪問。


「逮捕しろ!」


 抵抗して銃を抜くけどパーソナルシールドで弾かれてボコボコにする。

 銃?

 使わないよ。

 使わなくてもいいメンバーを連れて来た。

 パーシオン軍のメンツなど叩きつぶしてやる。


「オラァ! 大人しくしろ」


 忠誠心の高いエリート軍人たちがやる気のないチンピラ軍人を手加減なしにボコボコにしていく。

 大人しくしてもボコボコである。


「陛下。終わりました」


「はーい、ねえ、君ら俺になにか言うことある?」


 すると将校のおじさんがまくしたてる。


「薄汚い侵略者が!」


「あのさー、破綻した国を押しつけてきたのはそっちでしょ。俺はこんな国いらんのよ」


 はっきり言っていらんのです。


「レースだって経済振興じゃない。配給の質も量も増えてるでしょ。なにが不満なのよ」


「我らから搾取する悪魔め」


「ぶぶー。搾取されてるのはこちらですぅ! あんたらのインフラ復旧にいくらぶち込んだと思ってんのよ」


 まー、実際はレプシトール、パーシオン、クロノスでうまく回転させると実質無料になるんだけどね。

 経済学って本当に恐ろしいものだよね。

 でも原資は俺の会社が出したし、俺の個人資産も大量にぶち込んでる。

 もちろん両方とも俺の生活費じゃないし、俺が自由に使える金じゃない。

 俺の個人資産なんて、ほとんどが投資銀行に運用してもらってる財産なわけ。

 俺、生活費は軍の給料だし。

 クロノス軍と銀河帝国軍の特別職の給料。

 そりゃさー、宮殿は二食ついて家賃光熱費無料だけどさー。

 あれ職場じゃん。

 職場に二十四時間いるわけよ。

 軍人年金クロノスと銀河帝国のダブルで払って、軍人共済もダブルで払ってるし。

 自分の金であっても銀行に事業計画書出して「この事業に使っていいっすか?」って許可を取らないといけないのよ。

 さらに言えば私物なんて漫画アニメゲームと私服のジャージくらい。

 あとキャンプ用具とか調理器具。

 あとは下着まで軍の支給品。

 愛車なんてママチャリだよ。

 そんな俺のどこに搾取要素あるわけ?


「あんたさー、俺の生活なんか知らんだろ」


「そ、そうだ! 陛下はバイクすら禁止されて愛車が自転車なんだぞ!」


 クロノス軍人が「そうだ! そうだ!」と擁護してくれる……が後ろから撃ってる。フレンドリーファイアだ。


「俺……金のかかる趣味でもはじめようかな。金魚とかメダカとか」


「猫いるのにですか?」


「あ、そうだった……」


 うちにはかわいいベイビーがすでにいた。

 錦鯉もだめだな。口に入るサイズだ。


「その……盆栽とか」


 レプシトール人のニンジャに言われた。


「実がならないじゃん……」


 食べられない園芸は……その……あまり興味が……。

 そのせいか、育ててるのはせいぜいイチジクやブルーベリー程度だ。

 あと畑借りてイモ作ってるくらい。


「……俺、何に金使えばいいんだ?」


 ずーんっと重苦しい空気になる。

 パーシオン将校も哀れんでる。


「……搾取って何?」


「いや、その……」


「誰が誰から搾取してるのか詳しく。なあに時間はいくらでもある。貴公の言い分、聞こうじゃないか」


 無表情、だがブチ切れながら質問。


「そもそも当方は妻に『金持ちが金使わないと経済が低迷する』って言われて悩んで末に、しかたなく財産のほとんどを銀行に預けて投資してもらってるわけだが。農家の三男に無理言うなやと」


「だ、だが我々は困窮して」


「労働への意欲がなさすぎて生産性が低いからな。だからクレアに集団農場作ってもらったのよ。再開発も本当はしたくないわけよ。だから旧市街をそのまま使ってスラムだけ撤去したわけ」


「その……我々の文化が……」


「だから旧市街の復旧工事してるし、歴史的建造物や芸術、文化遺産なんかも美術館や博物館作って保存したわけ。だって君ら、すきあらば文化財を『労働者から搾取してる』って壊そうとするじゃない」


 崖に彫った女神像を爆破したそうじゃない。

 そういうとこだぞ!


「我々には我々の伝統が!」


「それもいま保存プロジェクト開始したんだわ。あんたらさー、地方の方言禁止するし、少数民族の伝統は奪うしさー。銀河帝国生まれからすると『ぶち殺すぞボケ!』ってなるわけ。日系人は伝統文化と歴史が好物の生き物なんだからさ」


「あれはあってはならない文化で!」


「どうやって自分らになったかの過程を残すのが重要なんだわ。文化に良いも悪いもねえだろ。おめえら子どものアルバム捨てる毒親か?」


「……」


 あ、黙りやがった。


「もういいや。連れてって。それとパーシオン軍のみなしゃんにクロノス王からの連絡でーす」


 俺はパーシオン軍全軍に通信回線を開く。


「私は君らをカスと認定しました。いつでも相手になります。鬼神国人くらいの軽い気持ちでどうぞ。ただし、私に負けるたびに連帯責任で給料下げます。密告したものは許してやりましょう。私を殺せると思うならどうぞ。あとゼン神族を崇拝してる連中。おめえらはぶっ潰す。安心しろ。歴史と記録は残してやるから。後の世で俺が悪者になる歴史もあるかもよ」


 もうね、魔王降臨。

 合法的に弾圧してくれる!


「まずは陸軍。キミのせいで全員減俸ね」


「ま、待て! それはいくらなんでも!」


「俺が本当に独裁者だったら全員皆殺しだよ? 減俸なんだからいいでしょ」


 と言っても我が国の法律では労働者の減給は一割まで。

 公務員も対象!

 労働法が憎い!

 こいつら意味もなく蹴散らしたい!

 いいもんねー、相互に見張らせるもんねー!

 へへーん! ばーかばーか!

 という涙ぐましい出来事を挟んでイソノのラリーが始まったのだ。

 ふて寝していいかな?

発売日ー!

ひゃっほーい!

話数時蕎麦のご報告ありがとうございます

そろそろ体力の限界がががががががが……

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― 新着の感想 ―
>使わなくてもいいメンバー そういやこの連中、飛んでくる銃弾を手で掴めるんだったな。
体力の限界って言葉が出てくるうちは大丈夫です。 ホンモノは水流したママ洗面台に突っ伏して気絶ですから。
仮に減俸2回目の処理を元の給料の90%のさらに90%減俸する計算方法をとると、 10回目で元の給料の34%になるのよね。 20回目で約12%
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