第六百七十三話
恐怖政治に関しては有識者であるクレア様に丸投げした。
俺にできるわけがない。
クレア様は即座に密告の奨励。
配給制。
労働者賛美ポスター。
スローガンの設置などを流れるようにしたのだった……。
なぜかパーシオン人は大喜び。
前体制とほぼ同じらしい。
さらにクレアは配給と給与体系を見直し。
妖精さんによる面白半分の汚職の追放をした。
面白半分、つまり汚職は死んだ。
多少のキックバックとか、さぼリーマンとか、小銭ちょろまかす程度は「経費かな?」って考えてる俺とは相性が悪すぎる。
少年兵がやりがちな軍の配給弁当二個食べちゃったとかで懲罰房入れてもなあって思うわけよ。
ギャンブルで借りを返す代わりに刃物出したヤツは問答無用でぶち殺すけど。
特に俺自身、命令違反の常連なわけで……。
そういう意味では俺は海賊ギルド側の人間なのだろう。
利敵行為に励んでるアホどもも、俺だったら真実に誤情報を混ぜて使い倒す。
だけどクレア様は取り締まり対象にしてる。
徹底的に弾圧だ。
なぜかパーシオン人にっこり。
クレア様の支持率が急上昇してる。
あと厳しくします宣言の俺の支持率も急上昇だ。
り、理解できない。
俺もうちょっと怒られると思ったのよ。
とうとう暴君の正体を現したとか言われると思ったのね。
このど畜生! くらいの非難は覚悟してたわけ。
そしたら「うん、パーシオン相手じゃしかたないよね」って感じの報道。
パーシオンどんだけ嫌われてんだよと!
ということでアホみたいな違法建築を繰り返してたスラム街を解体。
住民と軍と鉱山に強制就職。
それ人権とか……あ、はい。喜んでる。
「為政者が自分たちを見捨てなかったのははじめてだ!」……あ、はい。
農業漁業従事経験者は保護。
これはクレア様ならうまくやってくれるだろう。
はい集団農場!
お、おう……いいのかそれ?
パーシオン人は喜んでる……あ、はい。
漁業も資源保護しながらいい感じに……お、おう。
で潰したスラムに住宅なんかを建てて整備。
病気が発生しまくる原因のインフラを整備する。
レプシトールの金とパーシオンの労働力で。
両国ともこれにはニッコリ。
そうなのである。
仕事があって金が入ってくるアテさえあれば、レプシトール経済の会計錬金術で社会の中に溶けてなんとかなっちゃうのである。
逆にパーシオンは労働コストがゼロに近いというか、社会体制の中で溶けるのでコストにならない。
ただしレプシトールくんはやっつけ仕事が原因で経済破綻するタイプの自殺志願者だ。
結果、パーシオンの公共事業をクロノスとラターニアの監視化でレプシトールにやらせると無限に金がわき続ける錬金術に……。
怖えええええええええええッ!
経済学怖えええええええええええッ!
軍なんかの数倍怖い経済学にビビリ散らかす俺。
誰かが正気に戻ると破綻するタイプのタマヒュンだ。
SAN値のスキルチェックが忘れたころに発生するわけよ。
とりあえずパーシオンはどの惑星も整備されてない。
軍備だけは無駄にある感じだ。
しかも旧型を数だけそろえてる。
おそらく俺が死ぬまでは大丈夫なはずだ。
現在の年取ったおばちゃんが水産加工場で手作業で二枚貝の殻を開けてる風景もあと数年で終わりだろう。
いまのうちに写真撮っておこう。
え? 観光資源にするからそう変わらない?
人件費の方が機械より安い?
そうなのぉ!?
教育に関しては専門家がいない……。
カトリ先生がいたわ。
あれでも教育者を自称してる生き物だ。
「てんてー。教育者プリーズ!」
「弟子に教員免許持ちで暇してるやつが大量にいるが」
はい、先生大量ゲット。
教員免許は銀河帝国でも死にスキルだもんね……。
というわけで街の整備をって……。
「クレア~、なんかこの街凄くない?」
「数百年前の町並みがそのまま残ってるんだって。……スラム撤去したら出てきたわ」
美しい風景である。
それをスラムで汚しまくってたと。
パーシオン人アホなのかな?
銀河帝国人の美的センスで整備。
バイクレースのイメージ図のイラストと写真のポスターをリコちたち漫研に発注して……。
嫁ちゃんと二人で完成品のコンペをする。
「……パーシオン人ってバカなのか?」
嫁ちゃんが呆れ声を出した。
俺も同意。
「これになんの価値も見いだしてなかったみたい」
そこには俺がバイクで旧市街の橋を疾走する写真。
銀河帝国軍のヘルメットつき戦闘服で某ライダー風にした悪ノリ版も一緒に並べる。
夕陽に照らされめっちゃかっこいい。
いや自分なんだけど、ここまで見た目がよくなるとは……。
あと放棄された旧採石場でバイクでジャンプしながら背景でナパームが爆発してる絵も。
……死ぬかと思った。
「うーん……のー、サリア~。これどう思う?」
サリアと通信。
「なんですか~、いきなり呼び出して……なにこれかっこいい!」
「今度パーシオンで行う公道バイクレースのイメージ図なのじゃがな~。期待を上回る出来での~」
「ぐぬぬぬぬぬ! 参加したい!」
サリアが興味津々である。
「シーユンにも聞いてみるか」
「待って嫁ちゃん。シーユンは変身ヒーローものが好きなので……」
そう、シーユンは男の子として育ったため、魔女っ子ではなく変身ヒーローが好きなのだ。
「好きならいいじゃろ」
「ら、らめー!」
シーユンを通信で呼び出し。
イメージ図を見たシーユンにっこり。
「お兄様。出たい……」
「ダメです」
近衛隊のお兄ちゃんにさっそくダメ出しされてる。
「わ、我が国の威信をかけて選手を……」
あ、運営側に回った。
「御意にございます」
「バイクももっとカッコイイのを!」
「御意」
あーあ……俺知らねえぞ。
こうして某ライダーをきっかけとしてガチ勢が二か国参加。
噂を聞いた他の国も参加しまくり。
変身ヒーローの映像は飛ぶように売れ、少子化だった銀河帝国では低迷してたグッズもアホみたいに売れた。
ローザリアも笑顔で参加。
えーっと……俺をおとりにしてパーシオン内のゼン神族をおびき出す作戦は……?
あの……誰も覚えてませんか?
そうですか。はい。
4/20②巻発売です!
昨日はベトナム武術の師匠と世界選手権の選出が出場したのでWUWプロレス見てきました!
リフレッシュ!
明日は投稿遅くなるか、また登場人物や国の紹介になるかも……。
がんばるっす。




