おまけ おっさん、男性が大幅に減った世界にてこ入れする
こいつら馬鹿だ。
戦いで男性のかなりの数が減った。
後に残されたのは、15以下の子供と女性と年寄り。
男性の数はいずれ増えるだろうが、それまでに食い扶持が稼げなくてという最悪の事態だ。
もちろん、ここにきては女性も力仕事をしている。
だが、モンスターが増え始めているんだよな。
討伐する兵士がいないのだから、仕方ないことだが。
村がひとつ、またひとつと消えて行く。
都市の周りの村が滅ぶと、都市の食料が足りなくなる。
だから、食料生産と、モンスター退治をなんとかしなければいけない。
放っておくと文明崩壊まったなしだ。
ダンジョンで武器をドロップさせるのには、見合うだけの試練が必要だ。
それには強いモンスターを倒さないといけない。
食料は価値が低いから、ゴブリンぐらいのザコ敵からドロップでも良いんだけど、女性だとゴブリンもかなり手こずるんだろうな。
今回ばかりは駄目かも知れん。
妙案が少しも浮かんでこない。
「助手、来いアルマ、エリナ、モニカ」
「はいな。ええと、女ばっかしや。どないしたん」
「来たわよ。本当ね。ムニに熱い視線が向けられてるわ」
「女の争い。それは闇」
状況を説明。
「簡単や。フィジカルブーストポーションをドロップさせたらええんとちゃう」
「そうね。最初のザコは物凄く弱いのにして、最下級のポーションをドロップさせる。でそれを飲んで少し強い敵に立ち向かう。その敵が少し良いポーションを落とす」
「段々と敵が強くなる。英雄譚にありがち」
「RPGみたいだな。それで行くしかないか」
ダンジョンを作った。
最初のザコ敵は酸を持ってないスライム。
叩いただけで殺せる。
ほんの少しの食料とフィジカルブーストポーション最下級をドロップする。
このポーションは役に立った。
モンスターを撃退するにも、力仕事するにも役立つからだ。
まあ、最初のポーションの性能はお察しだが、ほんの数パーセント上がるだけでも、助かる場面はある。
スタミナも足りないと言うことでスタミナポーションも追加した。
ダンジョンの攻略は遅々として進まないが、最下級のポーションと最低の食料でも焼け石に水ぐらいにはなっている。
ブレイクスルーが必要だな。
女性ならではのモンスター攻略法が必要か。
男性でも女性でも変わらないのは精神だ。
精神を使った攻撃だな。
超能力系のスキルオーブをドロップさせるには3階層のボス辺りになるだろう。
たぶん倒せない。
女性は忍耐が優れている。
単純作業でミスが少ない。
魔石をお金とした自販機を置くべきか。
最初のスライムを百万と倒してもらって、魔石でスキルを買ってもらうしかないな。
とりあえずのクズ魔石の利用法はないので、自販機は流行った。
スキルだけでなく、傷を治すポーションとかも自販機では売っている。
とりあえず、食い繋ぎながら、じっくり強くなっていけば良いさ。
問題が発生。
ポーションの飲み過ぎで副作用が出た。
ポーションだから不味いんだな。
フィジカルブースト魔道具にすれば良いか。
魔道具をじゃらじゃら言わせながら歩く女性冒険者が、街中を闊歩した。
付けている魔道具で強さが大体わかる。
性能の良いものほど大きくて立派だから。
これだと、10センチを超えるとまた問題が起こるな。
そりゃあ、小さくて性能の良い魔道具も作れるよ。
だけどそれは価値が高い。
ダンジョンモンスターの難易度を上げたくない。
何ヶ月か後、魔道具が持ち運びに便利な限界を超えた者が出た。
小さくて性能の良い魔道具を出すべきか。
だが、無理だ。
「それなら、モンスターをテイムする魔道具を作ったらどない?」
「うん、強いモンスターを連れて行くだけなら、かさばらないというか問題ない」
テイムモンスターに強くなってもらう作戦。
これも、弱いモンスターをテイムできる魔道具から始まって、段々と強いモンスターを従える魔道具に切り換えていく仕組みだ。
ただテイムはいくらでも数を増やせる。
魔道具やポーションとはそこが違う。
あとはテイムしたモンスターを戦争に使わせないようにするだけだ。
これはテイムするモンスターで人間を襲わせたら、拒否するように魔道具を細工した。
飼育員なら、男女の別はないからな。
テイマーが流行って、なんとかモンスター被害が収まった。
ここまでくれば、食料事情もじきに良くなるだろう。




