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誕生!?熾炫弐式《しげんにしき》!!

この作品は『ノベルアップ+』にも掲載しています。


 ルーフェリカがブロンおじさんにサインを渡し、礼を述べて手を振り別れた後。


「踊るってやーっぱイイよな!短い時間だったけど楽しかったしな!四人揃って熾炫《しげん》復活!!」


「良かったよねー。ねえねえ。一人加えるならさー、名前変えてみない?」


 アルシーアは鼻息荒くテンションが高いが、ルーフェリカはそれに冷静に応じ、新たな提案をする。

 二人の普段からの関係性がここでも垣間見えていた。


「名前変更かあ。熾炫withシルスとかっ?」

「それはダサいなあ。却下」


「熾炫と愉快なシルスとかっ?」

「シルスちゃんは愉快だけどねー。熾炫は名前もカッコ良くないとダメじゃない?」


「カッコ良く……熾炫ドカーン!とかっ?」

「……それ、バクハツしてない?」


「カッコ良く……うーん……シルスドカーン!とかっ?」

「シルスちゃんバクハツしちゃったよ。あと熾炫はどこ行ったのさ?」


「あのー……わたしの意思は?いつの間にかメンバー加入の流れになってるんですけど……最初のは良かったかも知れないけど、次のはズタボロでしたよ?」


「最初のはカンペキだったろ?それになっ、舞台で一緒に踊った時からオマエはもうメンバーだよっ。だからシルスも考えろっ」


「シアさんて強引ですよねー……」


「リーダーだからねえ、少し強引なくらいが丁度いいのかもお。ルメちゃんは初めて人前で踊った時なんて、頭の中は真っ白だったから、シルスちゃんはスゴいと思うよお?」


 ルーフェルメは定位置であるシルスの隣に立ち、柔らかに微笑んでいた。

 

 ――グループ名かあ……うーん……んー、ファルナルークさんなら何て付けるかな?でも、ファルナルークさんのマジクススキルって必殺技っぽいヘンな名前だったような……なんだっけ?

 ひっさつ、ついせき、まおうこうだん、にしき。だっけ?

 うーん……ファルナルークさん、きっと調子悪かったんだよね、きっとね!でも、弐式って響きはイイかも!


「じゃあ、弐式ってどうですかっ?」


「にしき?」と、アルシーアは訝しげ。


「二型って意味だよね?あー、なるほどねー。二回目の熾炫だもんね!熾炫二型って言うより熾炫《しげん》弐式《にしき》の方がカッコイイかも!」


「熾炫《しげん》弐式《にしき》かあ……イイんじゃねーかっ?ルメはどう思うよ?」


「シルスちゃんが名付けたんなら全然おっけーだよお!」


「じゃあ、決定!あたし達は今日から!」


 今ここに、一度は解散させられたダンスユニット『熾炫《しげん》』が名を改めて誕生した。


 その名は。


『熾炫《しげん》弐式《にしき》』


 ――ちょっとイタイ名前だけど、みんな気に入ってくれたみたいだから、まあ、いっか!なんとかなるなるー♪


 なんて軽口は、もちろん、シルスは口にしない。


 新生!熾炫弐式《しげんにしき》!!


 このユニットで再び踊る日は来るのでしょうか?


 次話『ナルミと三人の姪っ子』


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