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転生竜は冒険する  作者: 睦月
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18

さて、やって参りましたギルドマスターのお屋敷。

でかいです。庭広いです。もう一度言います。でかいです。


「ひっろ」

「家にしか使えるの無いんですよ」

いい笑顔で言われました。そしたらさぁ、なんかこう、孤児院とかそーゆーのに寄付とかさ「孤児院は3つ程経営していますよ。首都の学園にも寄付しています」うおおおい心読むなよすいませんでした。


ギルドマスターの後にひたすら着いて行く。扉まで遠いっすね。


広い庭を一直線に歩き、ギルドマスターが扉に近付くと勝手に開きました。すごい。


「おかえりなさいませ。旦那様」


すごい綺麗な人が出迎えた。ドレスだから、メイドでは無いは…ず…………旦那様?


「ただいま、ヴィー。今日から1人、一ヶ月ほど滞在するよ」

「まぁ、………挨拶が遅れて申し訳ありません。私、アレイスターが妻、ヴィクトリカと申します」


淑女の微笑みと淑女の礼だ。完璧だ。


「ヴァイスと申します。本日より一ヶ月ほど、よろしくお願い致します」


ならばこちらも礼を返さねば。


「ジルは部屋の用意を、セイラは夕食の用意をもう一人分増やしてくれ」

「「かしこまりました」」

ジルと呼ばれた初老の男性と、セイラと呼ばれた女性が、音もなくその場を去る。

………普通の執事とメイドではない、のか??


「では食事まで話をしようか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



俺の目の前には、夫婦が座っている。


「旦那様、竜帝様とはどこで、お知り合いになられたのですか?」


ここでヴィクトリカさんが爆弾を投下した。飲んでいる紅茶が気管に入って噎せた。

俺は口元を抑えながら、ギルドマスターを見た。


「あぁ、ヴィーはね優れた精霊術師でね。加護(・・)持ちなんだ」

「これでも名の知れた術師ですのよ。妖精や精霊が、竜帝様のことを教えて下さいました」


なん………だと………


あ、アイちゃん!!!







名前 ヴィクトリカ=マクレイン

種族 人間

加護 妖精女王の加護

Lv.89

HP 4000

MP 12000

攻撃 1280

防御 1200

魔攻 8300

魔防 8530



スキル 妖精術Lv.8 光魔法Lv.7 絡繰術師(マリオネット)Lv.5 妖精女王(ティターニア)の祝福(ギフト)







やばい強い。この女性(ひと)強い。

今の俺だと瞬殺される。

てか、ステータス見れた。ギルドマスターがこのステータスより確実に高いのはなんとなく、わかった。


この夫婦こえぇ………


「さて、加護の話をしようか。加護とは、力ある者が己の力を分け与えることだ。ヴィーも、妖精女王(ティターニア)より、その加護を頂いている。加護の主な能力は、ステータスアップと、固有スキルの付与だ」


魔法系が軒並み数値高いのと、妖精女王の祝福か。


「ヴィーの加護は、魔力の増大と、魔攻、魔防の特大アップ。そして1日3回が限度で、妖精女王のスキルがランダムで使える固有スキルの付与だよ」


………つまりステータスが軒並み上がるのと、加護を与えた奴が使える技を1日3回限定で使えるのが、加護か?



………………チートじゃないか。


「だから、加護は特別なんだよ。加護を得た人間は、必ず有名になる。………私は加護を持っていないけど、若い頃は色々したから、それなりに強いとは思うよ」


ステータス見れないもん。わかります。


「なら私の加護はどれくらいステータスが上がるのでしょうかね」

「どの書物にも記載が無いから不明なんだよね。黎明の書にも書かれてないから」

「れ、黎明の書?」

「……千年前の大戦の事について書かれた書物だよ。一人の少年と竜帝が、魔王を倒すまでの話が書かれている」


な ん だ そ れ


「そうだね、知らなそうだから要約して話してあげるよ」


そう言ってギルドマスターは話し始めた。








 千年前…魔族と敵対していた人類は、神獣や妖精、精霊、獣人といった種族と協力し合い、魔族に対抗していた。しかし魔族の王、魔王の力は強大で、人類は少しずつ数を減らしていった。

 ある日、一人の少年が生まれた。その少年は類稀なる才能を持ち、人類の希望として少年は鍛え上げられた。やがて少年は人類最強と呼ばれるようになった。

 少年は青年へと成長し、魔王に対抗する力を得るために、魔族が恐れる竜帝の力を借りる為に、竜帝の神殿へ向かった。

 そして竜帝に認められ、その力を用いて魔王と一騎討ちをする。青年は魔王を追い詰め、止めを刺そうとした時に、魔王は強力な呪いを青年へと放ったが、竜帝が青年を庇いその呪いをその身に受けた。

 魔王は消え去り、竜帝が放った大魔法により魔族は力を根こそぎ奪われ、隠れることを余儀なくされた。世界には竜帝の魔力が満ち、魔族は撤退した。

 竜帝は呪いで眠りにつき、八皇竜も同じく、それぞれの神殿で眠りについた。


 こうして、魔族と人類の闘いは幕を閉じた。平和な世が始まる。










あれ、これってもしかして………アイちゃん


『…………半分は合ってます。ですが今伝えるつもりはありませんでした。余計なことを………』

アイちゃん、口調が………


『はぁ…………この話には色々と補足がありますので、それをワタシがいずれ話します』


ふむふむ、了解したよ。


とりあえず竜帝がその少年に力を与えたら魔王ぶっ倒したけど庇って呪い受けて今まで眠っていたのはわかった。


竜帝の力については謎だが。



「だから、竜帝は人々の憧れの存在なんだよ。加護なんて喉から手が出るほど欲しいものなんだよ」

「………ギルドマスターもですか?」

「………元冒険者としては、もちろん、夢だからね」



俺ってそんなにすごかったのか。

ふむ、別にあげてもいいんじゃないか?

ギルドマスターならちゃんと活用してくれそうだし。



いつの間にか夕食の時間になったので、夕食の席に着く。


とっても美味でした。目の前で夫婦が惚気てるのはイライラしたけど、美味でした。





食後、お風呂に入り、再びリビングに集まりました。


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